相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/12/18 17:24

(6924)岩崎電気

 四季報2015年秋号によると、LEDは後半に高天井照明や投光器が増勢。が、光応用製品が軟調。競争厳しく生産効率化も及ばず。営業外の退職給付費用消滅。17年3月期はスポーツ施設向け拡販で好転。子会社土地売却特益剥落。
埼玉工場に研究開発拠点新設し県内4カ所の関係部隊を集約。17年4月稼働で全商品担当。茨城県子会社に15年10月物流倉庫完成、製品の集中管理で在庫圧縮。
11月2日決算発表。2016年3月期見通しは増収・小幅減益となるものの1株利益は33円、割安株。
11月26日に政府が照明器具のLEDへの切り替えを促す方針を示したことでLED照明を手掛けている同社に物色人気で急騰。
2012年11月13日の105円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、2013年1月16日の243円まで上昇、その後6月26日の167円まで押し目を入れて三角保ち合いとなり、この煮詰まったところの2014年2月4日の223円で買転換となって上放れとなりました。3月7日の273円まで上昇後、10月10日の216円まで下げ、今年の3月31日に223円と2点底をつけて大幅上昇となり、5月20日の315円の年初来高値をつけました。ここから三角保ち合い(B)となって、この中で11月4日に安値をつけてもみあっているところに11月26日の政府の照明器具のLEDへの切り替えを促す方針を受けて11月27日の293円まで急騰し、押し目を形成しているところです。どこかで再び買われる可能性が高いといえます。
 
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(4042)東ソー

 四季報2015年秋号によると、原燃料安などでクロル・アルカリ、石油化学が採算急改善。機能商品も好採算のバイオ関連が好調なうえ、エチレンアミン販価是正。営業益膨らむ。税負担通常に近づく。17年3月期はナフサ関連設備の隔年修繕あるが、機能商品が一段稼ぐ。
中国の能力増強で汎用品の需給悪化懸念。船舶塗料、おむつ用など需給タイトな高グレード品に集中戦略。
10月30日決算発表。2016年3月期の通期予想は売上はやや減少だが営業利益は上方修正。
チャートの動きとしては、2012年10月1日の147円を安値に11月中旬スタートのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)が継続しています。この中で2014年10月17日の381円を安値に業績上方修正を受けて、角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、今年の6月23日に829円の高値をつけました。ここをピークにもみあって当面の材料出尽くしとなり、7月6日に697円で売転換となって上昇トレンド(B)を下に切りました。調整中に日経平均の急落で一段安となり、8月25日に498円まで下落し、ここを安値に反発となって9月17日の614円まで上昇しました。
ここから9月30日の557円まで押し目を入れて再上昇となり、10月9日に637円の高値をつけたあと下値を切り上げる小さな直角三角形の保ち合いとなって上放れし、12月1日に708円まで上昇しました。ここをピークに日経平均の急落につれ安しており、大きく下げたところは短期リバウンド狙いとなります。
 
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(4112)保土谷化学工業

 四季報2015年秋号によると、除草剤は下期が需要期。原燃料安の過酸化水素、ニッチの止水材料・工事も稼ぐ。が、有機ELはスマホ新機種に採用の一方、客先の操業低下痛い。会社数字強め。17年3月期は機能性樹脂、過酸化水素着実。【有機EL】韓国子会社はぎりぎり黒字維持。18年以降LGスマホ向け動く。トナー材料は中国に加えインド、インドネシア輸出も狙う。危険物倉庫の引き合い活発。
アップル社が3年後に発売するアイフォーンの表示装置として有機ELパネルを採用するとの報道で11月26日にストップ高となり人気化。
2012年2月23日の306円を高値とし、10月9日の134円を安値とする三角保ち合い(A)が煮詰まったところで今年の5月14日の211円を高値に業績の下方修正から下放れとなりました。8月25日の147円を安値にもみあい10月7日に166円で買転換となっていましたが、アップル社が3年後に発売するアイフォーンの表示装置として有機ELパネルを採用する報道で11月26日にストップ高となり11月30日には257円まで上昇しました。ここから過熱感から下落となるものの、12月3日の220円、12月10日の221円とダブル底のような形となって反発し12月11日には238円で上放れの形となりました。
 
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(4023)クレハ

 四季報2015年秋号によると、下期PPS樹脂が活発、ラップ値上げ浸透へ。が、腎不全薬は後発品と消耗戦、炭素繊維も赤字続く。原料安の一方、PVDF増設の償却本格化。17年3月期はシェールオイル向けPGA樹脂が収益寄与。
16年1月に完全分解性の新プラグ投入、垂直立ち上げ狙う。中国PVDF樹脂は操業度6割に。いわきでPPS増強検討。リチウム電池電極材の事業性見極める。
11月12日決算発表。2016年3月期予想は売上は増加だが減収・減益。しかし依然として割安感あり。
2012年2月13日の427円を高値とし、10月15日の265円を安値とする三角保ち合い(A)が煮詰まって2013年10月31日に378円で上放れとなりました。2014年1月8日の554円まで上昇して2月4日の429円まで押し目を入れ、上昇トレンド(B)を形成していましたが、11月27日の592円でピークとなって上昇トレンド(B)をいったん下に切り、今年の1月22日の460円まで下げて2月25日の572円まで反発するものの、ここが2番天井となって下降トレンド(C)へ移行しました。この下降トレンド(C)の中で日経平均の急落にあい、8月26日の402円まで下落し、ここを安値に安値圏でもみあって9月29日に400円まで下げてダブル底のような形となり10月5日に445円で買転換となりました。
そこから上昇が継続し11月18日に501円まで上昇後、ここを戻り天井に上値重く、もみあっているところで日経平均の急落でつれ安してきています。
 
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(4631)DIC

 四季報2015年秋号によると、】国内インキ低調、海外は為替で目減り。ポリマー好調と原料安で表記達成。16年12月期は液晶新製品が通期貢献。海外包装用インキ、コンパウンドなど能力増強分が加わる。吹田工場跡地売却特益ない。
15年12月まで1900万株、50億円上限で取得、1月に消却。長計の18年度営業益800億円目標。液晶、有機顔料など伸長、国内紙用インキのリストラ必須。
11月13日決算発表。四半期決算も2ケタの増収で2015年12月期見通しも増収・増益。
2012年11月14日の129円を安値にアベノミクス相場がスタートし、現在は中期上昇トレンド(A)の中にあります。この中で129円を安値に短期上昇トレンド(B)を形成し2013年11月16日の328円まで上昇し、ここを当面のピークとして調整入りとなり、2014年10月17日の204円まで下落しました。ここから再び短期上昇トレンド(C)を形成し今年の4月22日には382円の高値をつけました。この382円をピークに5月15日に355円で売転換となり、調整入りし7月9日の271円まで下げて8月12日の314円まで反発後、下向きの先細三角形(D)の下落となり、この中で9月29日に258円の安値をつけて反発し10月5日に290円で買転換となって上放れの形となりました。
ここから大幅上昇となり、12月1日には377円まで上昇し4月22日の382円に対する2番天井となっています。9月29日の258円から12月1日の377円までの上昇幅の1/3~1/2押し水準を待つところです。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム