新日鉄住金が連日安値、持ち合い解消売りが目先一巡するか
前週20日(木)、新日鉄住金[東1](5401)が2月2日につけた年初来の安値273.5円を更新、翌21日(金)も安値を更新しました。今3月期第1四半期決算が減収減益着地も在庫調整が進むとの見方もありましたが、外部環境の悪化に押され調整色を強めています。
6月20日付の日本経済新聞朝刊では「上場企業が株式の持ち合い解消を加速する。新日鉄住金は関係会社株を含めて今後3年で1500億円程度を売却する。三菱地所やコマツも保有株を売却し、資金を成長投資に振り向ける。政府は6月末にまとめる成長戦略で、銀行に持ち合い株の売却を促す方針だ。投資家から批判が多い持ち合いの解消が進めば、日本市場への投資が一段と増えそうだ」と伝えていましたので、4-6月期決算の発表を終えたことを機に、持ち合い解消売りが出たのではないかと推測されます。
株式の持ち合いについて、外国人投資家は、経営規律を緩ませ、資本効率を悪くすると指摘していますので、取引や融資関係から保有していた株式をROEを高めるとの観点から、保有を見直しし売却を進めるとの見方が出ています。
短期的に9月中間期末を前に需給面は悪抜けするか、今期配当性向30%目標の同社株が全般に先駆ける形で上昇に転じるか、他の銘柄に及ぼす影響を鑑みて動向については見ておく必要はあります。
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