相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2014/11/07 18:07

(6800)ヨコオ

 四季報2014年秋号によると、自動車用アンテナ国内大手。携帯電話向けアンテナからは撤退するが、採算よい回路検査用コネクターがスマホ向けなど伸びる。車載用アンテナも北米中
2012年11月14日の345円を安値にアベノミクス相場がスタートし、2013年1月4日の417円で買転換となって大幅上昇となり、5月24日の609円まで上昇しました。ここをピークに6月7日の441円まで調整後、三角保ち合い(A)となっていましたが、その煮詰まったところで今年の5月22日の501円を安値に上放れとなり、9月22日に689円まで上昇しました。ここをピークに買われ過ぎとなり、更に日経平均の急落につれ安する形で下げて急落となり、その後安値圏でもみあって10月22日に543円で買転換となっています。

6800ヨコオ

(6013)タクマ

 四季報2014年秋号によると、環境・エネルギーは国内向けバイオマスが出足鈍いが、下期にかけ伸びる。ゴミ処理施設も膨らむ。海外は東南アジア向けが改善。ただ民生熱エネルギーが低迷。低採算案件増に加え人件費増も響き営業益横ばい圏。訴訟関連特益。増配。
2012年5月17日の302円、8月9日の316円を2点底にして反発し、11月12日に411円で買転換が出現、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しました。この中で今年の1月20日の1119円でピークをつけて日経平均の急落につれ安して大きく下落し、3月24日の656円の安値をつけました。ここから4月30日の835円まで自律反発するも再下落となって安値を更新、8月8日の605円まで下げました。ここを安値に9月25日の721円まで上昇して下落となり、10月14日に616円まで下げて2点底の形となって、10月29日に684円で買転換となっています。割安株ですが信用買い残多く、大きく上昇すれば戻り売りが出やすくなります。

6013タクマ

(4112)保土谷化学工業

 四季報2014年秋号によると、過酸化水素の値上げに手間取る。有機ELも主力のスマホに減速懸念。が、ウレタン原料・剥離剤が着実、下期除草剤も稼ぐ。開発投資一巡し営業益復調。営業外の退職給付費用かさむ。4円配維持。
10月31日決算発表済み。7月31日と変わらず。
2012年2月23日の306円の戻り高値からの下降トレンド(A)の中で、10月9日の134円で底打ちとなり、ここから下値を切り上げる上昇トレンド(B)へ移行しています。チャートの形としては、3月14日の247円、11月26日の248円とダブル天井となって、この水準が上値抵抗ラインとなる下値を切り上げる直角三角形の保ち合いの形となっており、とりあえずこの中で上限を試す動きが想定されます。

4112保土谷化学工業

(6985)ユーシン

 四季報2014年秋号によると、キーセットなど自動車電装品製造。仏ヴァレオのキーシステム事業買収、欧州車向け割合高い。仏ヴァレオの事業買収が通期寄与し売上高380億円、営業利益11億円上乗せ。メーカーへの納入シェア向上で柱の自動車電装部品伸びる。上期に仏社統合費かさむが、通期ではね返す。為替差益ない。15年11月期も電装部品なお増勢。増配余地。
10月14日に決算発表済み。予想は7月15日に変わらず。
2012年11月14日の311円を安値にアベノミクス相場がスタートし、11月19日に354円で買転換となって急角度の上昇トレンド(A)を形成しました。2013年5月22日の935円をピークに調整入りとなり、下降トレンド(B)の中で大きな上下動となっています。この中で、今年の1月14日の835円の戻り高値からの下落で、3月25日の552円、5月21日の558円と2点底を作り、短期の上昇トレンド(C)へと移行しています。この上昇トレンド(C)の中で、10月6日の717円の高値をつけたあと、10月17日の651円まで押し目を入れて10月29日に701円で買転換となっており、下降トレンド(B)の上限を試す動きとなる可能性があります。

6985ユーシン

(6801)東光

 四季報2014年秋号によると、好採算のメタルコイルは上期は韓国スマホ向け停滞で伸び鈍化でも、下期の世界大手の新製品や中国端末向け数量増で補う。電子鍵など車載用部品も伸長。償却負担増こなし営業益着実増。15年12月期は中国スマホ、車載用にメタルコイル拡大。
現在、中長期のチャートでは、2011年12月29日の123円を安値に上昇トレンド(A)の中にあります。この中で、2012年4月4日の289円まで上昇したあと6月1日の181円まで押し目を入れ、この180円水準を安値とする上値切り下げの直角三角形の保ち合い(B)となっていました。この煮詰まったところで2012年11月13日の179円を安値にアベノミクス相場がスタートし、11月21日に197円で上放れとなって2014年2月14日の390円まで上昇が続きました。ここをピークに短期の下降トレンド(C)となって6月5日の270円まで下落し、9月18日の343円まで戻して反落となり、10月30日に282円まで再下落となって反発、11月4日に307円で買転換となりました。業績はもう一つというところですので、280~340円のボックス相場入りとなる可能性があります。

6801東光

配信元: みんかぶ株式コラム