相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2014/10/17 17:24

(6140)旭ダイヤモンド工業

 四季報2014年秋号によると、工具は自動車用が着実増、機械、石材・建設用も堅調。好採算の電着ダイヤモンドワイヤは太陽電池向け好調。上期の三重、千葉の生産ライン増強も効く。償却費増こなし営業益大幅増。年30円に増配。

8月1日発表。2014年4~6月期の経常利益が49%増の15.3億円に拡大して着地。太陽光発電所の増加で、電池のシリコン切断に用いる電着ダイヤモンドワイヤが好調。
2012年11月13日の661円を安値に、11月15日の702円で買転換となってアベノミクス相場にサポートされ、2013年5月22日の1164円まで上昇しました。ここをピークに下向きの先細三角形(B)を形成していましたが、この中で11月8日の855円を安値に11月28日に937円で買転換となり、好調な業績を受けて上昇トレンド(C)へ移行しました。この中で、今年の6月3日の1749円の高値をつけたあと、買われ過ぎからの調整となって短期の下降トレンド(D)となっています。現水準からは売られ過ぎとなります。

6140旭ダイヤモンド工業

(6461)日本ピストンリング

 四季報2014年秋号によると、インドネシア合弁解消影響通期化し売上高20億円目減り。自動車部品は政情不安定のタイ軟調だが、欧米の好調でカバー。国内も微増。5月譲受の射出成形品事業加わる。前期かさんだ訴訟関連費用消え、工場償却負担増でも営業益戻り基調。

2012年10月12日の120円を安値に、11月19日に138円で買転換となってアベノミクス相場にサポートされ、下降トレンド(A)を上に抜けて2013年5月21日の221円まで上昇しました。ここからの調整で6月7日の154円、9月2日の152円とダブル底となって反発し、1月16日の231円の高値更新となりました。ここをピークに再下落となり、5月19日に164円まで下げて売られ過ぎとなりました。
5月19日に164円まであって安値圏でもみあっているところでしたが、2015年3月期は増収・増益予想のため売られ過ぎとなります。その後は、160円台はなくそのまま上昇してしまいました。その後は、7月18日に195円をつけて反発し、9月16日に265円まで上昇しました。ここから日経平均の急落につれ安していますので、押し目買い有利となります。

6461日本ピストンリング

(6768)タムラ製作所

 四季報2014年秋号によると、電子部品関連が産業機械向け好走、エネルギー関連機械向けも欧州の受注回復貢献。粗利よい電子化学実装は車載用が牽引。電波法改正で放送局向け情報機器に特需発生、部門黒字化へ。30期ぶりに最高純益更新。創業90周年もあり記念配視野。

2012年11月13日の164円を安値にアベノミクス相場がスタートし、12月10日に188円で買転換が出現、2014年1月21日の348円まで上昇が続きました。ここをピークに4月11日の235円まで下落後、業績の上方修正を受けて5月9日に282円で買転換が出現、急騰となって9月16日の479円まで上昇しました。ここをピークに日経平均の急落につれ安しています。

6768タムラ製作所

(4027)テイカ

 四季報2014年秋号によると、汎用酸化チタンは価格厳しい。だが、上期に日焼け止めなど好採算の化粧品用微粒子酸化チタンが想定以上に伸長。超音波エコー用圧電部材、アジアの界面活性剤も好調。前号よりも増益幅拡大。増配。

2012年11月13日の215円を安値にアベノミクス相場がスタートし、11月26日の236円で買転換となって2013年3月7日の361円まで上昇しました。その後三角保ち合い(A)を形成し、この煮詰まってきたところで今年の5月8日に274円の安値をつけ、5月13日に291円で買転換となって業績上方修正を受けて急騰しました。9月19日に514円の高値をつけたところで日経平均の急落につれ安しています。

4027テイカ

(1815)鉄建建設

 四季報2014年秋号によると、単体受注は大型案件減少見込み1470億円(前期比10%減)計画と堅め。過去最高水準の手持ち工事は消化順調。官公庁向け中心に土木が増勢続く。建築も採算改善。施工効率化進めて営業増益。

7月17日報道。「JR東日本などによる品川駅周辺の再開発」が報じられたことを受け、JR関連工事に強みを持つ同社に思惑買い。
大底圏での下値を切り上げる直角三角形(A)の保ち合い相場から、2013年6月7日の101円を安値にして9月3日に149円で上放れて買転換となり、9月17日の381円まで急騰しました。ここから上値を切り下げる三角保ち合い(B)へと移行し、この煮詰まったところで今年の5月21日の265円を安値に品川駅周辺再開発の思惑から急騰し、9月2日に534円まであって、日経平均の急落につれ安して押し目を形成しているところです。

1815鉄建

配信元: みんかぶ株式コラム