まぐろどん:今週の株式相場見通し~日銀引き締め思惑による為替睨み【FISCOソーシャルレポーター】

配信元:フィスコ
投稿:2018/01/25 16:42
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家まぐろどん氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年1月14日17時に執筆
今週の東京株式市場は為替の影響を睨みながらの展開が想定されます。先週はドル/円が一時110円台に突入する場面が見られるなど、円高が足を引っ張る形となりました。日銀が長期債の買い入れオペを減額するとしたことで、金融緩和策を修正するのではないかとの思惑が強まったことが要因です。


日銀が先週発表した2017年7-9月期の需給ギャップは+1.35%となり、リーマンショック前の+1.47%以来、9年半ぶりの高水準となりました。需給ギャップとは一国の経済全体の総需要と供給力の差のことをいい、プラスのときは需要が供給力を上回る状態で物価が上がる原因になります。

ただ、国内では長引くデフレで家計の節約志向が強いため、なかなか物価が上がりにくい環境にあります。そういった意味では、今後は春季労使交渉による賃金動向などが焦点となりそうです。安倍政権が3%の賃上げを求めるなか、賃上げ水準が妥結される3月に向けては日銀の緩和策の修正への思惑が強まりやすく、円高圧力が続く可能性があります。


とはいっても、現時点では株価が大崩れする可能性は低いと考えられます。下落局面では、年明けの株価上昇についていけなかった投資家の旺盛な押し目買いが下値を支えそうだからです。テクニカル面でも日経平均株価が2万3000円処を上回っている間は過度に心配する必要はないと考えています。


さて、今週から米国企業の決算発表が本格化します。ある程度の好業績は期待先行で織り込まれている印象があるため、サプライズは期待しにくいかもしれません。ただし、2018年は法人減税もあり利益予想が10%弱増加する見込みであり、年明けからS&P500種指数の予想PERは18倍台に低下しています。今後、さらにバリュエーションが低下すれば、上値余地も広がってくるものと考えられます。


こうした中、公開中のブログ『証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」』では、証券アナリストがAI(人工知能)を駆使して投資銘柄を抽出。今週はオールアバウト<2454>、三井造<7003>などのスイングトレードを取り上げています。
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執筆者名:まぐろどん
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」


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