シリア攻撃と国内政局不安で波乱 21500-21900のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/04/16 08:54

シリア攻撃と国内政局不安で波乱

●先週末のNY株式市場は反落。取引終了後に米英仏がシリアの化学兵器施設への限定攻撃を行った。JPモルガンなどの決算が市場予想を上回ったことも追い風。しかし好決算を発表した金融株は好業績を先取りして買われていたこともあり、材料出尽くしで利益確定の売りに押され、金融セクターが下げ幅を拡大。ロシアが米国による経済制裁への報復として、航空機製造に欠かせないチタンの輸出削減を検討していると報じられたことや、米半導体大手クアルコムが主導するM&Aについて中国当局が独占禁止法審査を引き延ばしていると報じられたことで貿易摩擦に関する楽観ムードが後退。尚、この日発表された4月の米消費者態度指数(速報値)は予想以上に悪化し、2016年10月以来の大幅な低。

●本日の日経平均はシリア攻撃と国内政局不安で波乱の展開と読む。
CME日経平均先物の終値は2万1765円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万1778円とほぼ同水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)は2万1770円で終了。

日経平均株価と上下の節目
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 2万1967円 一目雲下限
 2万1958円 13週線
●2万1778円 先週末終値
 2万1765円 CME日経平均先物
 2万1719円 5日線
 2万1495円 一目基準線
 2万1485円 25日線

●今週の主な予定

16日(月)
米小売売上高(3月)
米対米証券投資(2月)
アトランタ連銀総裁、講演

17日(火)
中国GDP(第1四半期)
中国小売売上高(3月)
米鉱工業生産(3月)
クオールズFRB副議長、下院金融委員会で証言
シカゴ連銀総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演
フィラデルフィア連銀総裁、講演
サンフランシスコ連銀総裁、講演
日米首脳会談
IMF世界経済見通し

18日(水)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
クオールズFRB副議長、講演
NY連銀総裁、講演

19日(木)
豪雇用統計(3月)
米景気先行指数(3月)
米新規失業保険申請件数(14日までの週)
クオールズFRB副議長、講演
ブレイナードFRB理事、講演
クリーブランド連銀総裁、講演

20日(金)
日本消費者物価指数(3月)
シカゴ連銀総裁、講演
IMF世銀、春季総会
G20財務相・中央銀行総裁会議

21日(土)
国際通貨金融委員会

※予定は変更することがあります
配信元: 達人の予想