大幅続伸だが、円高がなお重荷?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2018/02/16 18:50

為替の円高進行が重石に

【2月16日の日経平均の動き】
16日の日経平均は前日比255円27銭高。
前日までに米株市場が連騰、世界的にリスク選好姿勢が強まり東京市場でも幅広い銘柄に買いが入った。
上げ幅は一時400円を超える場面も見られたが、その反面、円高が進み重荷となった。

【2月16日15時時点の為替相場】
円相場は、16日15時13分時点では1ドル=105円72~73銭と、前日17時時点に比べ64銭の円高・ドル安水準で推移。
米財政収支の悪化懸念が出て幅広い通貨に対しドル売りが先行、一時1ドル=105円55銭付近まで上昇し、約1年3カ月ぶりの水準まで達した。

【2月19日に注目の業種】
為替が円高方向に進んでいる今、円高の進行により下落するおそれのある外需株への投資はリスクが高いと考えられる。
そのような状況では以下に挙げるような、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したい。

<円高メリット業種>
※2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種

1.ガラス・土石製品(前週比+1.25%)
2.建設(同-0.65%)
3.鉄鋼(同-1.57%)
4.石油・石炭製品(同-3.20%)

これらのうち石油・石炭製品は、前週との比較で下落しており出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま円高に向かうのであれば日本株の上昇圧力が弱まってもおかしくないため、2月19日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想