チャートの節目接近で6週ぶりの週足陽線の出現に期待したい

著者:市原義明
投稿:2018/02/10 15:55

◆5週連続の陰線は2015年の2万円割れ以降で最長

週末(9日)の米国株式市場は波乱含みでしたが、最終的にNYダウが3日ぶりの反発になりました。

ただし、NYダウは直近の安値を割り込むと前日比500ドルほど下げ幅を広げ、反発すると今度は前日比500ドルほど上昇幅を広げており、日中値幅が1000ドルを超える乱高下が続きました。

週末の海外市場を織り込んだシカゴ日経先物は-105円の21255円で続落でした。NYダウの乱高下に合わせて20525円の安値を付ける場面もありましたから、安値からは大きく切り返しています。

国内は週明けが祝日のため、月曜日の米国市場や為替市場の結果次第になりそうですが、来週は6週ぶりの陽線出現を期待したい場面です。

先週まで週足チャートは陰線が5週連続で、2015年の夏以降で最長です。2015年の2万円割れや2016年初頭の急落相場でも陰線は5週連続にはなっていませんから、週足レベルで下げ過ぎの自律反発の可能性があると考えられます。

また、21000円が2015年に届きそうで届かなかった上値抵抗帯でしたから、上値抵抗帯を上抜たあとは下値支持に変わることがよくあるので、下値目処として意識されそうです。

さらに、2016年夏の安値から引いた右肩上がりのトレンドラインがおおよそ21000円水準に位置していますから、トレンドラインとも重なります。

ただし、日経平均はNYダウの後追いになっていますから、ひとまずは週明けの米国市場の結果待ちになりそうですが、週足チャートの重要な節目近辺で陽線が出現するかに注目したいと考えています。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想