2万3000円目前で4日ぶり反落。FOMC通過後はどうなる?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/12/12 23:13

内需株に注目

【12月12日の日経平均の動き】
12日の日経平均は前日比72円56銭安。
朝方は前日の米株高を好感して買いが入り11日の年初来高値(2万2938円)を上回る場面もあったが、ハイテク株などが売られ4日ぶりの反落となった。
FOMCなど海外の重要イベントを控え積極的な取引を控える投資家が多く、またクリスマス休暇に入った海外勢も多いと見られている。


【12月12日15時時点の為替相場】
円相場は、12日15時40分時点では1ドル=113円44~45銭と、前日17時時点に比べ1銭の円安・ドル高水準で推移。
朝方は米株高を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まり円を売る勢いが強まったが、12日から13日にかけて開催されるFOMCを前に持ち高調整のドル売りが先行。
様子見姿勢が強まっており一進一退の動きに留まっている。


【12月13日に注目の業種】
為替の動向が定まらない今、為替の影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるため、そのような状況では以下に挙げるような内需株に注目したい。

<為替感応度の低い業種>
※2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、あまり値動きが左右されなかった業種

1.銀行(前週比+3.37%)
2.保険(同+1.95%)
3.電気(同+1.30%)
4.ガス(同+1.30%)

これらのうち電気・ガス業は、前週との比較で上昇率が緩やかで出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま方向感のないまま推移するのであれば、12月13日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想