東京株式(大引け)=9円安、地政学リスクなど背景に小幅ながら続落

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/11/28 15:49
 28日の東京株式市場は方向感の定まらない展開で、日経平均株価は朝安後にプラス圏に切り返す局面もあったが、上値も重く後場に入ると再び軟化した。

 大引けの日経平均株価は前日比9円75銭安の2万2486円24銭と小幅ながら続落。東証1部の売買高概算は14億8218万株、売買代金概算は2兆6174億9000万円。値上がり銘柄数は736、対して値下がり銘柄数は1212、変わらずは82銘柄だった。

 きょうの東京市場は強弱感が交錯するなか不安定な値動きとなった。前日の米国株市場ではNYダウが小幅続伸したもののナスダック指数はマイナスで、為替相場が一時1ドル=110円台に入るなど円高が進行したことでやや売り優勢でスタート。米株市場で半導体関連が売られたことや、ミサイル発射準備の兆候を背景として北朝鮮を巡る地政学リスクが再燃したことも重荷となった。しかし、その後下値では好業績銘柄を中心に押し目買いが入り、前引け段階ではプラス圏に切り返した。同時進行のアジア株市場が底堅さをみせたことで投資家の不安心理が改善した。ただ、前日と違って中小型株も売られるものが多く、値下がり銘柄数は1200を超え全体の約6割を占めた。

 個別では、任天堂<7974.T>が軟調、東京エレクトロン<8035.T>も売られた。東レ<3402.T>が値を下げ、コマツ<6301.T>も安い。沢井製薬<4555.T>が急落、ブレインパッド<3655.T>愛眼<9854.T>の下げも目立つ。三井ハイテック<6966.T>、カーリットホールディングス<4275.T>が大きく水準を切り下げ、日本ケミコン<6997.T>も下値を探った。CKD<6407.T>も下落した。

 半面、安川電機<6506.T>が堅調、ファーストリテイリング<9983.T>も買い優勢。花王<4452.T>が物色人気を集めたほか、ダイキン工業<6367.T>ニトリホールディングス<9843.T>なども買われた。TAC<4319.T>が大幅高で値上がり率トップ、豊和工業<6203.T>石川製作所<6208.T>など防衛関連株も値を飛ばした。ダイトウボウ<3202.T>も上昇した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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