東京株式(大引け)=322円高、先物主導の買い戻しで急反発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/11/16 15:39
 16日の東京株式市場は、朝方は海外株安を受けリスク回避ムードで始まったが、下値は頑強で寄り後は買いが優勢となり急速に切り返しに転じた。

 大引けの日経平均株価は前日比322円80銭高の2万2351円12銭と7日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は17億7416万株、売買代金概算は3兆829億9000万円。値上がり銘柄数は1518、対して値下がり銘柄数は438、変わらずは79銘柄だった。

 前日の欧米株市場が全面安で米国株市場ではNYダウが約1カ月ぶりの安値圏に沈むなど、リスクオフの流れが強まったことから、きょうの東京市場は売り先行で始まった。しかし、日経平均株価は前日まで6日続落でこの間に900円強の下げをみせていたこともあって、寄り後は突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いが優勢となった。日経平均は2万2000円をいったん割り込んだものの下値は頑強で、25日移動平均線を足場に切り返す展開となり、ヘッジファンドによる先物のショートカバーを絡め後場は一段高に買われた。一時350円を超える上昇をみせる場面もあった。値上がり銘柄数は1500を超え、値がさ株に買いが集まったことで売買代金も3兆円を上回るなど活況だった。

 個別では、任天堂<7974.T>が大商いで急反発し、前日の下げを帳消しにする戻り足をみせた。ソフトバンクグループ<9984.T>、ソニー<6758.T>も高い。東京エレクトロン<8035.T>キーエンス<6861.T>なども上昇した。アカツキ<3932.T>がストップ高、双信電機<6938.T>も値幅制限いっぱいに買われた。オハラ<5218.T>が物色人気、日本製鋼所<5631.T>、カーリットホールディングス<4275.T>、セイコーホールディングス<8050.T>なども売買代金を伴い大きく上昇した。

 半面、SUMCO<3436.T>が軟調、コマツ<6301.T>も売りに押された。LIFULL<2120.T>が急落、マクロミル<3978.T>千代田化工建設<6366.T>も値を下げた。ディー・エル・イー<3686.T>が下落したほか、ルック<8029.T>が安く、ツバキ・ナカシマ<6464.T>、三桜工業<6584.T>なども売られた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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