東京株式(大引け)=6円安、円安一服で利益確定売りも後場下げ渋る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/09/29 15:48
 29日の東京株式市場は、外国為替市場で円安が一服したことを受け利益確定売りに押される展開となったが、後場に入り日経平均株価は戻り足をみせた。

 大引けの日経平均株価は前日比6円83銭安の2万356円28銭と小反落。東証1部の売買高概算は17億3136万株、売買代金概算は2兆9564億4000万円。値上がり銘柄数は847、対して値下がり銘柄数は1067、変わらずは115銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前場は利益確定の動きに押された。前日の米国株市場ではNYダウが続伸したものの上値の重さが意識されたことや、外国為替市場でドル高・円安が一服したことが買い手控えムードにつながった。北朝鮮を巡る地政学リスクがくすぶるなか、週末要因も絡み積極的な買いが入りづらかった。大引けにかけて日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う売り圧力が指摘されていたことも模様眺めムードを助長した。しかし、後場に入るとヘッジ売りの買い戻しが作用して全体指数は下げ渋る展開に。日経平均は終盤プラス転換する場面もあったが。結局大引けはわずかながらマイナス圏で着地した。業種別には医薬品や水産などディフェンシブセクターが堅調で全体指数を支えた。売買代金は銘柄入れ替えの影響もあって3兆円近くまで膨らんだ。

 個別では、断トツの売買代金をこなした日本郵政<6178.T>がプラスで引けたほか、ソニー<6758.T>キーエンス<6861.T>なども堅調だった。武田薬品工業<4502.T>も買われた。バリューコマース<2491.T>が急伸、北沢産業<9930.T>イソライト工業<5358.T>なども物色人気となった。チタン工業<4098.T>、東京エレクトロンデバイス<2760.T>も値を飛ばした。アンリツ<6754.T>が買い人気を集め、小野薬品工業<4528.T>第一工業製薬<4461.T>なども上昇した。

 半面、リクルートホールディングス<6098.T>が軟調、トヨタ自動車<7203.T>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843.T>が下落、ヤマトホールディングス<9064.T>は大幅安となった。ハイデイ日高<7611.T>東京個別指導学院<4745.T>が安く、小糸製作所<7276.T>ツガミ<6101.T>の下げも目立った。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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