7月から3日続伸できない傾向があるため、上昇一服の想定

著者:市原義明
投稿:2017/08/02 18:14

◆TOPIXが年初来高値を更新しているのは、ETF買いの影響か?

3日の日経平均は、7月から3日続伸できない傾向があるため、上昇一服の想定です。

2日の日経平均は、NYダウの高値更新や時間外取引のアップル株の大幅上昇が支えになって続伸し、2万円台を回復しました。

もっとも、続伸といっても20100円台に乗せると伸び悩みましたので、6連騰したNYダウに比べると物足りない印象です。

今晩のNYダウが7連騰となれば日経平均の支援材料になりそうですが、アップル株の時間外取引の上昇を今日の段階で先回りしているため、米国株高になっても反応が薄くなりそうです。

また、日経平均は7月以降、3日続伸したことがありません。6月から2万円をはさんだ上下200円のレンジ相場が続いていますし、3日続伸は難しそうです。

ただし、為替市場では東京時間の後場から円安が進んで5日線を超える動きが見られているため、1ドル=110円割れの円高を回避しそうな状況です。

これらの状況から、明日は3日続伸は難しいものの、大きくは下がらずに上昇一服の想定です。反対に3日続伸して20200円を抜けるような展開になったら、強気ムードに大きく傾く可能性がありそうです。

一方、今日はTOPIXが年初来高値を更新しているので、日経平均も追随して欲しいところです。しかし、昨年10月から日銀がETFの買い入れでTOPIX型を増額した影響が出ているのだと思われます。

ただし、決算を受けた個別物色は盛んですから、指数よりも個別重視の展開が続くのだと思われます。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想