<動意株・19日>(大引け)=レナウン、ナノキャリア、インスペックなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/07/19 15:12
 レナウン<3606.T>=急騰。同社は中国・山東如意の傘下で経営再建中、18年2月期はネット通販の強化などを背景に最終損益段階で5億円の黒字化(前期実績は5億9500万円の赤字)を見込む。前週14日に発表された17年3~5月期の最終損益は3億1900万円の黒字で、第1四半期時点の通期に対する進捗率は約64%に達している。PBRは依然として0.8倍前後で水準訂正高途上にある。

 ナノキャリア<4571.T>=後場急伸。同社は前引け後に、同社が軟部肉腫を対象として米国で開発中の「NC-6300」について、FDA(米国食品医薬品局)からオーファンドラッグの指定を受けたと発表しており、今後の開発の進展への期待感から買いが入っているようだ。オーファンドラッグ指定とは、FDAが米国における患者数20万人以下の希少疾病に対する新薬開発を促進するために与える制度。指定を受けると、7年間の排他的先発販売権が与えられるほか、米政府からの補助金の獲得、臨床研究費用の税額控除、FDA申請における医薬品審査手数料の免責、治験実施計画書の審査に対しての優遇措置が受けられることになっている。

 インスペック<6656.T>=大幅反発。同社は18日の取引終了後、マザーズ市場に上場後10年を経過した上場会社による上場市場の選択に基づき、東証2部への市場変更の申請を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同社は、半導体および各種IT関連デバイスの外観検査を自動で行う外観検査装置メーカー。3日に発表した6月までの累計受注高(単体)は4億4300万円となり、前年同期比では3.2倍と順調に推移している。

 東宝<9602.T>=急反発し年初来高値を更新。同社は18日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を2292億円から2353億円(前期比0.7%増)へ、営業利益を409億円から450億円(同10.4%減)へ、純利益を296億円から322億円(同3.2%減)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期の映画営業事業で「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」が興行収入67億円を超えてシリーズ記録を更新したほか、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」も興行収入43億円を超えて新シリーズ新記録となり、主要アニメ作品が2年連続で記録を更新し業績を押し上げたことなどが要因。

 日本アビオニクス<6946.T>=一時ストップ高。19日付の日経産業新聞で「金属の温度分布を計測する赤外線サーモグラフィーカメラ技術を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、世界で初めて金属に触れずに温度分布が分かる技術としており、複雑な形状の樹脂加工に使う金型の開発や金属複合材など新素材の開発に役立つという。自動車用の金型やロボットの素材開発、二次電池の材料開発、工場の生産設備の温度監視などに活用できるとしていることから、需要の裾野の広がりが期待されている。

 チャーム・ケア・コーポレーション<6062.T>=続急伸。同社は18日の取引終了後、集計中の17年6月期の単独業績について、営業利益が7億5000万円から8億9000万円(前の期比2.0倍)へ、純利益が4億2000万円から5億3000万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は計画の110億円に対して109億円(同19.1%増)とほぼ計画線で着地したものの、首都圏事業が順調に推移したことが利益を押し上げた。また、前の期から継続して実施している本社経費を中心とした費用削減や、ホーム運営面での人員配置の適正化・業務効率化なども奏功した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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