三角持ち合いを抜けて「買い優勢」も・・・
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■週末の雇用統計で、失業率は4.4%へ下がったものの非農業部門雇用者数で22.2万人増加したことを背景に、一時114円まで値を伸ばす場面もあり、先週は円キャリーが目立ちました。
最近のクロス円、ドル円は、先々週に引き続き熱い展開となっています。
・ドル円 :112.05円 → 113.90円(+1.85円:1.6%)
チャートパターンでもトレンドフォローになっていることで、上値をトライしやすい環境となっています。また、先週は北朝鮮におけるICBMのミサイル実験成功報道があったものの、影響は軽微でむしろ押し目買いが入っている状況です。
■現状のクロス円の上昇を他方面から確認すると・・・
先週の動きに限って言えばドル円は出遅れていた分もあって、買われやすい環境にいたと思います。しかし、ドル円をみる上で欠かせないのが、やはり米ドルの動きです。
下記はドルインデックスの状況です。
ドルインデックス :95.38 → 95.78(+0.40:0.4%)
米ドル自体は、クロス円の変化と比較すると、さほど上昇していないのがわかります。
しかし、未だ「トランプラリー第2幕」と解釈するのは時期早々で、ドルインデックスの動きを確認すると、金融政策に対するスタンスの違いが円キャリーを引き起こしているというのが妥当だとみています。
■円キャリーはいつまで?& 日本円のポジションの状況
日銀の金融政策が各国同様に足並みを揃える格好になれば当然、円買いになるのは明白です。
しかし、今現在の日銀のスタンスは、断固としてそのスタンスを変える気は微塵も感じません。各国の長期金利に引っ張られる格好で日本の長期金利も上昇しているのも現実です。
現在は、日銀がコントロールしていますが、いずれそのコントロールも調整できなくなるのではないかとみています。
日本円のポジションも売り越し幅が急拡大し、7万5,036枚となっています。この水準は売り越し限界点である8万枚に近い水準なだけに、そろそろ大きい調整も入りやすくなっていることを意味しています。
そして、目先のオシレータは「買われ過ぎ」を示していることも、調整が入りやすいため、
週後半にかけては注意が必要です。
■チャート面では、日足上の三角持ち合いを抜けて「買い優勢」で、直近の抵抗としては、5月高値の「114.35円」、節目の115円となっています。
中期的には、週間足ベースで昨年8月高値125.30円と今年1月高値118.61円のトレンドラインを意識したいです。それ故に、116円を超えるようであれば、120円も視野に入りそうです。
■今週の注目ポイントは?
今週は、イエレン議長の議会証言とインフレ指数に注目!
半年に一度、行われる議会証言でタカ派を意識する材料がでるのか?
特にバランスシートに関する何らかの手がかりが出るようであれば、ドル買い先行になりやすいです。しかし、賃金の伸びが予想を下回る内容を見る限り、9月開始という目標で見た場合、少々無理があるのではないかとみています。市場としては利上げの時期よりは保有資産縮小時期がいつなのかに焦点が移っています。
それ故に、今週発表の生産車物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)には注目です。
■週末の雇用統計で、失業率は4.4%へ下がったものの非農業部門雇用者数で22.2万人増加したことを背景に、一時114円まで値を伸ばす場面もあり、先週は円キャリーが目立ちました。
最近のクロス円、ドル円は、先々週に引き続き熱い展開となっています。
・ドル円 :112.05円 → 113.90円(+1.85円:1.6%)
チャートパターンでもトレンドフォローになっていることで、上値をトライしやすい環境となっています。また、先週は北朝鮮におけるICBMのミサイル実験成功報道があったものの、影響は軽微でむしろ押し目買いが入っている状況です。
■現状のクロス円の上昇を他方面から確認すると・・・
先週の動きに限って言えばドル円は出遅れていた分もあって、買われやすい環境にいたと思います。しかし、ドル円をみる上で欠かせないのが、やはり米ドルの動きです。
下記はドルインデックスの状況です。
ドルインデックス :95.38 → 95.78(+0.40:0.4%)
米ドル自体は、クロス円の変化と比較すると、さほど上昇していないのがわかります。
しかし、未だ「トランプラリー第2幕」と解釈するのは時期早々で、ドルインデックスの動きを確認すると、金融政策に対するスタンスの違いが円キャリーを引き起こしているというのが妥当だとみています。
■円キャリーはいつまで?& 日本円のポジションの状況
日銀の金融政策が各国同様に足並みを揃える格好になれば当然、円買いになるのは明白です。
しかし、今現在の日銀のスタンスは、断固としてそのスタンスを変える気は微塵も感じません。各国の長期金利に引っ張られる格好で日本の長期金利も上昇しているのも現実です。
現在は、日銀がコントロールしていますが、いずれそのコントロールも調整できなくなるのではないかとみています。
日本円のポジションも売り越し幅が急拡大し、7万5,036枚となっています。この水準は売り越し限界点である8万枚に近い水準なだけに、そろそろ大きい調整も入りやすくなっていることを意味しています。
そして、目先のオシレータは「買われ過ぎ」を示していることも、調整が入りやすいため、
週後半にかけては注意が必要です。
■チャート面では、日足上の三角持ち合いを抜けて「買い優勢」で、直近の抵抗としては、5月高値の「114.35円」、節目の115円となっています。
中期的には、週間足ベースで昨年8月高値125.30円と今年1月高値118.61円のトレンドラインを意識したいです。それ故に、116円を超えるようであれば、120円も視野に入りそうです。
■今週の注目ポイントは?
今週は、イエレン議長の議会証言とインフレ指数に注目!
半年に一度、行われる議会証言でタカ派を意識する材料がでるのか?
特にバランスシートに関する何らかの手がかりが出るようであれば、ドル買い先行になりやすいです。しかし、賃金の伸びが予想を下回る内容を見る限り、9月開始という目標で見た場合、少々無理があるのではないかとみています。市場としては利上げの時期よりは保有資産縮小時期がいつなのかに焦点が移っています。
それ故に、今週発表の生産車物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)には注目です。