技研製作所、公共工事向け圧入機の好調で第3四半期累計営業利益は10.3%増

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/07/06 16:22
 油圧式杭圧入引抜機の製造や圧入工事を手掛ける技研製作所<6289.T>は、6日取引終了後、17年8月期第3四半期累計(16年9月~17年5月)の連結決算を発表した。売上高は197億4300万円(前年同期比19.1%増)、営業利益は39億1600万円(同10.3%増)、最終利益は28億6500万円(同23.1%増)だった。

 建設機械事業では、国内で防災関連の公共工事を中心に需要が伸びており、圧入機サイレントパイラーのラインアップ全体を通して販売が引き続き好調に推移している。海外では、カンボジア、オーストラリアに初めてサイレントパイラーが納入されるなど、圧入工法の認知度の高まりとともにその市場は着実に拡大している。

 圧入工事事業では、地震や津波に粘り強い「インプラント堤防」の受注が高水準で推移している。震災からの復興事業が進む岩手県や宮城県では、防潮堤の新設やかさ上げ工事で、システム化された機械で省力化、省人化が可能な工法として採用が活発化している。一方、南海トラフ地震対策では、高知県での海岸堤防改良工事のこれまでの実績から、大阪府、徳島県などの地域で河川堤防補強などへの採用が広がり、インプラント工法の優位性は着実に浸透し全国的な普及段階へ入っている。

 なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高250億円(前期比13.5%増)、営業利益48億円(同16.8%増)、最終利益32億円(同17.4%増)を見込んでいる。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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