【5月30日予想】今日は保険業が狙い目?為替相場は一進一退のなか、中小型株に物色。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/29 19:02

売り買いが交錯か

*前日の値動き*
5月29日の日経平均は前日比4円27銭安となり、1日を終えました。
北朝鮮が29日早朝に弾道ミサイルを発射したとの報道が伝わったことで投資家心理が悪化しましたが、反面、好業績の中小型株には押し目買いが入りました。
ただ、米国が祝日であることや英国、中国での休場などもあって買いが手控えられており、売買代金が2兆円を切るなど薄商いとなりました。


*為替相場の動き

一方、29日大引け後の為替は15時23分時点では1ドル=111円25~26銭と、前日17時時点に比べ1銭の円安・ドル高水準で推移しています。
日経平均が押し目買いで小幅上昇するとともに円売りが促されましたが、日経平均の上値が重いことから円が散発的に買われ一進一退の動きに留まりました。
この流れが続けば、30日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比+2.18%)
○ガス(同+2.18%)
○銀行(同-0.11%)
○保険(同-1.23%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、保険業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、5月30日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している保険業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想