【5月9日予想】今日は輸送用機器が狙い目?日経平均は2万円目前、マクロン氏勝利などで円安進行し輸出関連株などが買われる。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/08 19:02

リスクオンの流れに変化

*前日の値動き*
5月8日の日経平均は前日比450円00銭高となり、1日を終えました。
国内の連休中に発表された米国の雇用統計によると失業率が約10年ぶりの低水準となっており、またフランス大統領選でマクロン氏が勝利したとの結果などを受けてフランスの欧州離脱懸念が後退し、円安が進行しました。
これを受けて欧州売上比率の高いマツダやコニカミノルタといった輸出関連株などが大幅に買われて日経平均を押し上げ、市場関係者から日経平均の2万円台突入は時間の問題との声も上がっているもようです。


*為替相場の動き

一方、8日大引け後の為替は15時46分時点では1ドル=112円70~71銭と、前日17時時点に比べ54銭の円安・ドル高水準で推移しています。
7日に開票されたフランス大統領選の決選投票の結果、マクロン氏の勝利が決定したことで欧州政治の先行き不透明感が後退、投資家のリスク選好姿勢が強まり円安が進行して一時1ドル=113円台まで下落する場面も見られました。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、9日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。

このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円安メリット業種】
○化学(前週比+3.39%)
○電気機器(同+3.14%)
○精密機器(同+3.09%)
○輸送用機器(同+2.85%)


※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、輸送用機器はここ1週間であまり上昇しておらず、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、5月8日のスタンスは【大幅高になる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない輸送用機器は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想