【5月8日予想】今日は電気・ガス業が狙い目?株高、円相場は1ドル112円台まで下落だが、連休を控え様子見ムード。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/02 19:51

売り買いが交錯か

*前日の値動き*
5月2日の日経平均は前日比135円18銭高となり、1日を終えました。
2017年3月期決算発表がピークを迎えてヤマハなどの好業績銘柄が買われ、為替相場が円安に振れて輸出改善期待が高まったことで輸出関連銘柄にも買いが入りました。
もっとも、大型連休を控えて午後は様子見ムードが広がり、値動きは小幅にとどまっています。


*為替相場の動き

一方、2日大引け後の為替は15時07分時点では1ドル=112円05~06銭と、前日17時時点に比べ22銭の円安・ドル高水準で推移しています。
日経平均株価の上昇で投資家心理が改善して円安ドル高が進行しましたが、一方で前日まで8日続落となったことで円の売り持ちを膨らませていた投資家が円を買い戻し、下値を支えました。
FRBが3日まで米連邦公開市場委員会を開くため、会合後の声明文の内容を見極めたいとの腑に期から積極的な取引は控えられている模様です。
この流れが続けば、8日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○保険(前週比+1.82%)
○銀行(同+1.37%)
○電気(同+0.33%)
○ガス(同+0.33%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、電気・ガス業はここ1週間であまり上昇していませんので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、5月8日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない電気・ガス業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想