東京株式（寄り付き）＝小反落、欧米株急伸も北朝鮮リスクで上値重い

　２５日の東京株式市場は売り買い交錯、寄り付きの日経平均株価は前日比３円安の１万８８７２円と小反落。

　前日の米国株市場ではＮＹダウが２００ドル超える大幅高、それに先立って欧州株市場も全面高に買われており、仏大統領選が波乱なく通過したことでリスクオンの流れが形成されている。ただ、東京市場では北朝鮮問題が地政学リスクとして重荷となっており、目先神経質な展開を強いられそうだ。北朝鮮ではきょう人民軍創建８５周年を迎え、弾道ミサイルの試射や核実験を行う懸念があり、米国との間で軍事的緊張が高まっている。日経平均は前週末と週明けの２日間で４４０円強の上昇をみせていることから、利益確定売り圧力も顕在化しやすい。外国為替市場では１ドル=１０９円台後半の推移と足もとは円高方向に傾いていることで、これも買い手控えムードにつながる可能性がある。

　寄り付き時点で業種別では３３業種中、２３業種前後が高く、値上がり上位に保険、鉄鋼、石油、紙パルプ、空運など。値下がりで目立つのは情報通信、金属製品、サービス、ゴム製品など。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）