市場形成で勝ち得た揺るぎない世界トップシェア企業、上場来高値更新継続
業務用エアコンで世界シェアトップ、家庭用で2位のエアコンメーカーです。同社が世界で高シェアを獲得してきた背景には、新しく市場を形成する力があると思います。同社は省エネに貢献するインバーター技術を強みとしています。インバータ―エアコンは日本では普及率100%ですが、海外全体では、販売価格の高さや様式の違いなどを理由に普及が進んでいません。同社は世界でインバータ―エアコンを普及させるためにまず中国市場での普及を狙いました。環境汚染に頭を抱え省エネ推進をしていた中国政府にインバータ―技術をもって働きかけました。そして中国最大メーカーと手を組み、高効率で省エネに貢献するのに低価格、という夢のようなエアコンを開発。政府の補助金などもあってまたたくまに普及しインバータ―型は7%から56%まで拡大しました。提携によって低コスト化が図られ、中国市場での利益率は25%と極めて高水準です。今後も需要拡大が続く見通しで、同社の利益成長を牽引していくでしょう。
米国市場でもエアコン最大手を買収しており、販路、商品ラインナップの拡充が図られています。米国・アジアを重点地域としており、今後の市場成長に乗った事業成長が期待できると思います。足元の業績は円高影響により減収となったものの、トータルコストダウン効果によって増益となっています。下期想定レートは1ドル=100円、1ユーロ=110円と円高で設定されていることから上方修正の可能性が高く、利益積み増しによる増配も期待できるところではないでしょうか。
米国市場でもエアコン最大手を買収しており、販路、商品ラインナップの拡充が図られています。米国・アジアを重点地域としており、今後の市場成長に乗った事業成長が期待できると思います。足元の業績は円高影響により減収となったものの、トータルコストダウン効果によって増益となっています。下期想定レートは1ドル=100円、1ユーロ=110円と円高で設定されていることから上方修正の可能性が高く、利益積み増しによる増配も期待できるところではないでしょうか。