【買い】東京エレクトロン(8035):続伸を期待=GLA小池麻千子

投稿:2017/01/20 08:53

【買い】東京エレクトロン(8035):続伸を期待

19日のNYダウは、前日比72.32ドル安の19,732.40ドルと 12月8日ぶりの安値で終えました。
株式市場ではトランプ氏の大統領就任式での演説の内容を確かめたいという様子見ムードが立ち込めているといったところ。

一方、発表された住宅着工件数も米新規失業保険申請件数も良好な内容で、1月のフィラデルフィア連銀景況指数は、23.6と予想の16.0を大幅に上回り、経済指標は軒並みポジティブ。
米国債10年物利回りは、上げ幅は縮まったものの前日比プラスの2.468%で引けました、為替もドル円は一時115円台に乗せ、ユーロドルは1.0589まで下落しました。

日本株市場も様子見で上値が重くなる可能性もありますが、ドル高の流れには変わりないとみて引き続き、日本株の上昇に期待したいと思います。

銘柄紹介:高利益体質の成長企業
半導体、液晶向けに強みを持つ、世界4位の製造装置最大手です。
製造装置はその工程ごとに専用のものが存在しているのですが、同社はその内前工程の6つのカテゴリーで参入しています。310億ドルとされる半導体前工程製造装置の市場規模のうち、約17%を握る日本の誇れる企業です。

市場では高機能スマホやデータセンター向けサーバーなどに用いられるDRAMおよびNANDフラッシュメモリー等の需要増によるメモリーメーカーの設備投資が加速しており、同社はこの恩恵を享受しています。
SEMIによると、2017年の世界半導体製造装置の市場は2018年にかけて11%の伸びが見込まれています。

利益率を見ると、営業利益率について17.6%と高水準ですが、米アプライドマテリアルズや蘭ASMLなどの海外勢は15~26%。これに比べると改善の余地があると見ており、同社は努力を続けていく意向です。
総利益率は40%を超えた高水準に達していますが、納期短縮による外注費削減など、さらに厳密に詰めていく方針です。

経済見通しが明るくなる中、企業の設備投資需要拡大を受けた業績伸長が期待できるのではないかと思います。
活況な半導体市場の波に乗り、引き続き上昇が期待できると思います。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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