3連休を控えて横ばいの想定 年内の損益確定売りで上値は重そう

著者:市原義明
投稿:2016/12/21 19:07

◆「掉尾の一振」があるとすれば、年内の受け渡し日明けか?

22日(木)の日経平均は、3連休を控えて横ばいの想定です。

21日は、昨晩の米国市場でNYダウが19987ドルまで上昇する場面があり、海外株高の流れを受けて続伸して始まりましたが、利益確定売り優勢の展開になりました。

日経平均のローソク足は上下にヒゲをつける陰線でした。先週から前日より高く始まると陰線、安く始まると陽線が続いているのですが、本日もこの傾向が続いたと考えられます。

取引時間中の高値を更新しましたし、安値は5日線にサポートされていますから、上昇トレンドを否定する動きはまったくないのですが、上昇の勢いは弱くなっている印象です。

年末が迫っていますから、売り急ぐほどではないけれども、利益を確定する動きの方が出やすくなっているのだと思われます。

明日は3連休前ですから、積極的に上値を買う動きが少なそうです。高くなれば利益確定売りに押され、安ければ買い戻される展開が続きそうなため、横ばいの想定です。

一方、受け渡しベースの年内最終日は来週の27日(火)です。あと3営業日ですから、それまでは年内の損益を確定する売りが出やすいと考えられます。

年末が近づくと「掉尾の一振」といわれる上昇期待がありますが、受け渡しベースの新年相場は28日(水)からなので、あるとすれば年末ぎりぎりのタイミングではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想