【井川純一の今夜も兜町で一杯】開運の法則

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/12/19 17:00
 今日12月19日(月曜日)の日経平均株価は、9円55銭安の1万9391円60銭で、なんと10日ぶりの反落。最後までプラスになりそうでならず、結局はそのまま終了。10連騰は、惜しくもならず。海外機関投資家がクリスマス休暇入りで市場参加者が減少しているし、相場に迫力はないけれど、まぁこんなもんで許してやりますかね。
              ◆
 今年も、1年が終わろうとしている。年齢を重ねると、月日が経つのが早い。ついこの間、波乱の大発会だと思っていたのだが、ふと気が付けば残すところあと数日。ただ、今年は「終わり良ければ全て良し」を地でいくような相場展開にほっとしている。

 数年前に、これとは別のコラムで書いたのが「開運の法則」について。だいぶ前の話で恐縮だが、前々回の午年のころだっただろうか、ふと床屋で開いた雑誌に「開運の法則」なる特集があった。さまざまな金運アップの方法が書いてあったが、 そのひとつに「“右向きの馬”の絵、もしくは写真を壁に画びょうでとめておくだけで金運がアップする」というものがあった。こんな不器用な当方でも簡単なので、さっそくやってみた。

その記事によると、壁にとめた馬の絵が次第に右上がりになっていき、それと同時に金運もアップしていくとのこと……だったような気がする。なにせ、床屋で斜め読みしただけだから、勘違いしている可能性もある。

あれから、結構な歳月が流れた。が、一向に金運はアップしていない。印刷された馬の絵は現在も同じ位置にあるが、さすがに色あせている。今考えると、もしかしたら“左向きの馬”が幸運をもたらすということだったのかもしれない。なにせ「左馬」という縁起物もあるくらいだ。真実なんぞ、もはや分からなくなったが、ここまで“右馬”に付き合ってきたのだから、とことん付き合ってやろうか……などと、意固地になっている自分がいる。

生を受けて57年、裏目裏目の人生を送ってきた。その不運に長年付き合わされている女房は、「人生最大の失敗は、あんたに出会ったこと」と躊躇なくおっしゃる。そこまで言わなくとも、と思うのだが、考えてみればその気持ちは十分理解できるものだ。我ながら、見事なまでの崖っぷち人生を送ってきた。女房殿、付き合わせて、すまんなぁ。

「いまだ清貧、将来も清貧」などと女房の前で呟くと、「うちはただの貧乏、だいたいあんたは清くなんかない」と手厳しい。そんな妻の叱咤の言葉にも、頭によぎったのは株のこと。「馬と言えば東京都競馬<9672.T>だよなぁ…」。ああ、まさに職業病、お許しくだされ女房殿。

来年こそはと、そっと馬に手を合わす年の暮れ、なのである。
《KC》

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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