【12月7日予想】欧米株高で反発するも、上値重い。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/12/06 18:59

様子見ムードが広がる展開か

*前日の値動き*
12月6日の日経平均は前日比85円55銭高となり、1日を終えました。
午前中は証券など金融株の上昇が目立ち、上げ幅は200円を超える場面もありましたが、対ドル円相場が強含んだことで上値重く、午後にかけて利益確定売りが先行しました。


*為替相場の動き

一方、6日大引け後の為替は14時59分時点では1ドル=113円88~89銭と、前日17時時点に比べ2銭の円高・ドル安水準で推移しています。
午前中は前日に米金利の上昇圧力が弱まったことで利益確定目的の円買い・ドル売りが先行し続伸しましたが、午後は新規の材料に乏しく上げ幅を縮め、様子見ムードが強まっている様子です。
この流れを受け、7日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○銀行(前週比+4.99%)
○保険(同+4.41%)
○電気(同+1.84%)
○ガス(同+1.84%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、電気・ガス業はここ1週間であまり上昇していませんので、
これから人気化の兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、12月7日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない電気・ガス業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想