<話題の焦点>=若者の生活習慣に課題、気になる対策関連銘柄は?

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/11/22 12:00
 栄養不足や運動不足などの生活習慣に課題がある若者が増えている。厚生労働省は14日、平成27年「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。それによると、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は若い世代ほど食べられていない傾向にあり、20~30歳代の女性では、タンパク質、カルシウム、食物繊維およびカリウムの摂取量が60歳以上に比べて少ない傾向にあるという。また、1回30分以上の運動を週2回行っている人の割合をみても、20歳代男女が最も低く、それぞれ17.1%、8.3%だった。

 仕事が忙しかったり、子育てで他のことに余裕がもてなかったりすることがその理由として挙げられるが、感染症予防や自律神経のコントロール、さらに遠い将来でみれば健康寿命を延ばすには生活習慣を整える取り組みは欠かせない。そうした現代人のライフスタイルに合わせた事業を行う企業に注目したい。

 積水化学工業<4204.T>子会社のセキスイデザインワークスとセントラルスポーツ<4801.T>がリフォーム商品を共同開発。自宅の室内をヨガやストレッチのできる空間にする「うちジム」と、足つぼマッサージなどのエクステリアで運動できる「そとジム」を提案している。空いたスペースを活用して、トレーニングをしたり、家族一緒にカラダを動かすことが可能になる。また、コシダカホールディングス<2157.T>は女性専用の健康体操教室「カーブス」事業が好調だ。月会費を払えば何度も通える上に、1日のメニューが30分と短時間でトレーニングできることが魅力のようで、11月だけで15店舗新規出店している。他にも、スポーツジムを運営するルネサンス<2378.T>や、東祥<8920.T>などがある。

 今年のトレンド鍋のひとつに葉物野菜をふんだんに取り入れた「草鍋」がある。オイシックス<3182.T>は、苦くないケールの「かがやケール」を使った鍋の提供を開始している。ケールは、カルシウムが野菜の中でもトップクラスに含まれているほか、食物繊維などが豊富に含まれている非常に栄養価が高い野菜。これから年末にかけて外食の機会が増えてくるが、そのうちの1回をヘルシーで胃腸にもやさしい鍋料理にするのも手なのかもしれない。外食チェーンを運営するダイヤモンドダイニング<3073.T>でも、彩のいい野菜を使った鍋を提供しており、不足しがちな野菜をまとめて摂るには絶好の機会となりそうだ。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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