■雇用統計を前にポジション調整は入りやすい
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■昨日は、追加利上げ観測の流れを引き継ぎ、更にISM非製造業景況指数は大幅な改善からリスク選好のドル買いが目立ちました。
また、ADP雇用統計では前月比+15.4万人にとどまり、市場予想の+16.5万人を下回ったものの、15万人を超えていることで売り材料としては限定的でした。この流れを見る限り、明日に控える雇用統計は、平均時給の焦点が当たると思われます。
■本日に関して、明日に控える雇用統計を前にポジション調整がはいりやすい一日だとイメージしています。
しかし短期的には6月から続いた三角持ち合いを抜けたことで、今後の中期トレンドは、強気に転じる可能性がありそうです。
しかし、一点気になるのがここまで押し上げてきた材料です。
これと言って目新しい材料が少なく、敢えて言うならば、シカゴ市場IMM通貨先物のポジションが積み上がったことに対する円買いの巻き戻しとしか解釈しようがない状況です。
やはり、年末までのビックイベントを控えることを考慮すると、不透明な材料が目白押しなだけに、テクニカルだけでは測れない何かが潜んでいるような気がします。
■また、不透明を象徴しているのが、金ETF残高に表れています。
ゴールドの価格は、1300ドルを割れ、短期トレンドは完全に売りになったのですが、このETF残高は減少していないのです。
つまり、これからの諸事情を加味したリスクヘッジは必要であることを意味している様です。
その点を踏まえてリスク管理はいつも以上に行う必要がありそうです。
■これでドル円は7本連続の陽線となりました。これは今年5月以来の状況です。いつ調整が入っても、おかしくない状況なので上値追いには気を付けたいところです。
特に明日の雇用統計を前にポジションはフラットにすることを想定しています。
■最後に週足ベースの平均足(改良版)では、陰線から陽線に転換する可能性が出てきています。週足なため、陽線確定になるには明日の引け時点まで待つ必要はありますが、陽線確定になると、押し目目線でみていくことになります。