１６日の株式相場見通し＝買い先行も３連休を前に持ち高調整で上値重い

　１６日の東京株式市場では、前日の米株式市場でのＮＹダウ平均株価の上昇を受けて買い先行のスタートが予想されるものの、来週の日米金融政策の決定イベントを控えた３連休前とあって、買い一巡後はポジション調整の売りが優勢となり、上値の重い展開となりそうだ。１６日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０１円９０銭台での推移となっている

　１５日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比１７７．７１ドル高の１万８２１２．４８ドルと３日ぶりに反発した。米８月の小売売上高が前月比０．３％減と市場予想の０．１％減を下回るなど主要な経済指標が予想を下回ったことから、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）による９月の追加利上げが困難になったとの受け止めが広がり買いが優勢となった。　ナスダック総合株価指数は、前日比７５．９１５ポイント高の５２４９．６８６と続伸した。

　日程面では、ＳＡＰ・ＥＲＰの導入コンサルティングおよび保守サービスなどのＥＲＰソリューション事業を手掛けるノムラシステムコーポレーション<3940.T>がジャスダック市場に新規上場する。このほかに、７月の鋼材用途別受注、任天堂<7974.T>の関連会社ポケモン（東京）の「ポケモンＧＯプラス」発売に注目。海外では、英国を除く欧州連合（ＥＵ）２７カ国が非公式首脳会合、米８月の消費者物価指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）