アイサンテクノロジー(4667)材料難の中、イベントから手がかりを探すと・・・

著者:市原義明
投稿:2016/08/28 14:34

◆ZMPフォーラム開催が投資家の思惑を誘うか?

先週末(26日)のジャクソンホールで行われたイエレンFRB議長講演を受けた市場の反応は、円安、日経先物高となりました。

為替はおよそ3週間ぶりのドル高、円安水準、シカゴ日経先物は週末比+190円の16590円で終わりました。週末の日経平均は-195円でしたから、下げ分を帳消しにした格好です。

週明けはイベント通過で買い戻しからスタートするのでしょうが、今度は週末(2日)に米国雇用統計を控えています。日経平均が17000円を超えて上昇する強気シナリオは立てにくく、そうかといって16000円を割れる悲観シナリオも日銀のETF買い入れ倍増で仕掛けにくそうな展開が続きそうです。

一方、来週のイベントを調べてみると、8月31日から9月2日の日程で開催されるZMPフォーラムがあります。ZMPは上場するといわれ続けて未だに上場していませんが、折に触れて株式市場で話題になる会社です。上場していないのに、多くの投資家に認知されている珍しい会社でしょう。

来週も市場全体は手がかり難が続きそうですから、ZMPフォーラムが思惑人気につながる可能性に注目します。


◆チャートは往来レンジ型

自動運転関連の代表銘柄のアイサンテクノロジー(4667)に注目します。同社はZMPフォーラムで講演も予定されていますから、「何か出るかもしれない」という投資家の思惑を誘いやすいと思われます。

チャートは、6月下旬から4000円から5000円程度の往来レンジが続いている横ばい型で、レンジを上に抜けると動きが出そうな形です。

ただし、先週に日銀が行ったフィンテックフォーラムも、フィンテック関連が動いたのは1日だけでした。思惑先行で短期的な物色で終わることも考慮しておきましょう。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想

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