■急騰に対する調整局面入り、原油急落も株売り連想へ発展する可能性も

著者:平野朋之
投稿:2016/07/14 11:18

■今夜の英政策金利発表前後は注意が必要


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■昨日は、ここ2日間の急騰に対する利食い売りが優勢となり、
一時103円台に突入する場面がりました。
しかし、103円台ではしっかりと安値拾いの買いも散見され、
ドルの底堅さを感じています。


■ここまで相場を押し上げてきた日本の大型景気対策が具体化されるまで
様子見の動きも強まるのではないかとみています。

というのは、米国株価指数が連日の最高値更新でリスク選好になりやすい
環境のはずが、ドル円の値動きは慎重な動きになっているからです。

おそらく、本日の英金融政策イベントを前にポンドの動向に注視している
のではないかとみています。ポンドの動き次第では、再度リスク回避の動きも
出やすいので注意は必要と考えています。

また、コモディティでも原油が週間在庫統計の結果を受け、急反落している
のも気がかりです。
特にテクニカルでは、上値が切り下がり始めているので売られやすい環境です。
極度な原油売りから株売りも想定する必要がありそうです。


■本日は、アジアタイムでは日経平均株価の動向を横目に、時間の経過と
ともにレンジが狭くなると予想しています。
注目すべきポイントはやはり、BOEの政策金利と議事要旨によるポンドの
動きがメインになるかと思います。


■テクニカルとしては、引き続き2日間の急騰に対する時間的な価格調整
になりやすいとみています。
昨日安値(103.94円)を4時間足ベースで二度つけて切り返しています。
その安値が下回るようであれば、7月1日高値(103.37円)に向けた
調整が入るとみています。


本日は、押し目買い探りの一日になりそうです。

以下は、下値ポイントとなる価格です。

・昨日安値…103.94円

・7月1日高値…103.37円
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想