■オーバーナイトポジションは取らない方針
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■昨日は、英国民投票を前に様子見ムードが強い中、米住宅関連
指標が予想を下回ったことや原油安を背景にドルが弱含み、
104円台ミドルでの取引となりました。
本日は、いよいよ国民投票が始まります。
世論調査の情報が流れるタイミングで仕掛け的な売買があるので、
その動きには注意したいです。
■英国のEU離脱でメリットがあるようには思えないと個人的には
思っています。というのは離脱したから国内景気が一気に改善する
わけでもなく、むしろ不確実性だけが残り、投資意欲失われ、
結果として雇用にまで影響するとみています。
既にポンドはそれを織り込んで売り相場になっているとみています。
しかし、不確実性の高まりが金融緩和をさらに強めることになり、
国内ではポンド安に対して金融緩和、緊急的な財政出動もあるので、
マーケットのボラティリティは高まると見ています。
仮に残留したとしても、このような事態がEU全体に影響が
出るのではないかとみています。
■本日は、嵐の前の静けさの中でマーケットが展開しています。
しかし、シカゴのVIX指数(恐怖指数)は、一晩で14%強上昇し、
今後のボラティリティの拡大を示唆しています。この拡大が更に
リスク回避を強めることとなり、そのシワ寄せが円買いに
つながるとみています。
■また、今回の国民投票では、出口調査自体がありません。
そのため、あるヘッジファンドは独自の調査を既に行い、
早めの仕掛けを検討しています。
■本日のトレードポイントは、オーバーナイトのポジションを
取らない前提で、売買を行うとした場合は、短い足を使い
レンジ相場での高値水準での売り、安値水準での買いの逆張り
をイメージしています。
以下はポイントとなるレートですが、国民投票に差し掛かった
場合は、ポジションは取らない方針です。
・直近高値(21日 105.05円)
・昨日安値(22日 104.30円)