■下値突破局面では逆指売り、戻り場面でも売りを想定

著者:平野朋之
投稿:2016/06/20 18:51

■ゴールドも買い、ドル売りの流れ


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■アジアタイムは、先週末のFOMCメンバーによる早期利上げに弱気な
発言や若干傾きかけている英国のEU残留を背景にドル売りユーロ買い
優勢の展開になりました。

ただし、ドル円は104円後半では売りが散見され、104円ミドルの
攻防戦になっています。



■今夜は特に大きな経済指標や材料はありませんが、明日に控える半期に
一度のFRBイエレン議長の議会証言があります。
先週末、タカ派とみられていたメンバーの弱気発言が今議会証言で
どのように議長が利上げに対してイメージしているかに注目したいです。



■また、テクニカルではドル円はギャップアップでスタートしたこともあり、
チャート上の窓埋めを狙った売り戦略を基本ベースに考えています。


・本日安値(104.40円)逆指値 売り

・先週末安値(104.04円)逆指値 売り

また、105円台の水準では戻り売りも視野に入れています



■コモディティ市場でも金に変化が出ています。

金価格を左右するETF残高(SPDRゴールドシェア)が900トンを
突破し、2年8か月ぶりの高水準を記録しています。

この金利の生まないゴールドが買われることは、やはり今後の
見通しのきかない世界情勢を映し出していると同時に、リスク回避が
再び起こることを警鐘しているとみています。

その背景では、円買いはもう一段下の水準で取引する可能性が高いと
みています。
中長期の動向を示す、移動平均線200も週足及び月足共に下回っている
ことを頭の中に入れてトレードをすることを想定しています。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想