【買い】ベスト電器(8175) 株価は「上場来安値」に迫る

著者:小野山功
投稿:2016/06/20 08:30

リオ五輪に向けてテレビ販売増も

■注目銘柄

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*6月23日追記

5月の「4Kテレビ」の出荷額が、前年同月比で90%増と大きく伸びました。(23日付日本経済新聞朝刊より)

8月に開幕するリオデジャネイロ五輪を前に、高画質の4Kテレビに買い替える動きが見られています。特需は一時的とはいえ、テレビと併せてブルーレイディスクレコーダーの販売も好調とのことで、ボーナス商戦の6月~7月の販売増が期待されます。

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ベスト電器(8175)

九州地盤の家電量販店の老舗。2012年にヤマダ電機の傘下に入り、地盤の九州に経営資源を集約させています。

8月のリオ五輪を前に、4Kテレビなどの販売増が期待できます。5月の既存店売上高は、国内店舗が前年比15店減少したにも関わらず、前年比1.3%増とプラスに浮上しました。

反面、同社株は株式市況悪化の影響を受け、100円寸前まで下落しています。予想PER=7.5倍とバリュエーション面の割安感が強く、年1円ながら配当も出るほか、株主優待制度も導入しています。

熊本地震で、宇城市小川店は現在も休業中ですが、同店以外は営業しており、地震による影響は軽微です。

ベスト電器の株価は、2012年11月に付けた上場来安値:100円に迫る軟調な推移です。

上場来安値まであと数円に迫っていますが、なにも赤字に転落したわけでもなく、同社の業績はむしろ改善傾向が見られているため、株価の反応は不可解です。

株式市況悪化による一時的な需給悪化の可能性があり、8月のリオ五輪に向けて、反発の期待が持てるのではないでしょうか。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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