■3つのポイントとテクニカルポイントとは?
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■本日のアジアタイムでは、原油価格や日経平均株価の下落に伴って、
ストップを巻き込み一時、109円ミドルまで下げる展開となりました。
英国の離脱懸念も高まったことでリスク回避の円買いが優勢に
なったとみています。
■テクニカル的には、日足ベースで移動平均75日線を越え、
買い優勢にみられましたが、前回(2016年2月1日:121円レベル)の
75日線を超えた時と同様の展開をどうしてもイメージしてしまいます。
そのイメージとは、120円からわずか8営業日で110円台まで
下落したことです。
■今回の上昇相場はもともと戻り相場に米利上げ見通しだけの相場だった
だけに不安要素が多いのも事実です。
米利上げの条件は米国内だけの景気だけでなく、世界経済に配慮すること
を前提とするもので、やはり今月に入り、英国のEU離脱問題は、
ギリシャショック以上になる可能性もあるとみています。
その意味でも昨日のシカゴのVIX恐怖指数が一晩で8%強上昇したのも
理解できるような気がします。
いずれにしても、今晩のポイントは3つあります。
・原油価格の下落…1バレル50ドル越え達成感から利食い売り、
そして移動平均20日線(47.67ドル)を下回るかどうか?
・欧米株式市場の動向
・米ISM製造業景況指数…50ポイントを下回れば、リスク回避に
走る可能性も
今晩のトレードは少々、ワイドに設定した方がいいかと思います。
■今夜のポイントは、重要なポイントであった110.20円を割り込んで
いるため、目先は戻りを待って売りから入る展開となっています。
この110.20円とは、過去10期間の最高値と最安値を延長した
ラインのミドルラインです。
目先の動きを確認するときに有効である場合が多く、
特に終値で割り込むと(110.20)を108円の後半がみえて
きそうです。