■今週の注目ポイントとは?
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■先週末は、原油価格が下げに転じたこと、米経済指標の
鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想値を
下回ったことを受け、ドルを売りやすい地合いとなっていました。
そこに、G20の材料が重なり、今週は下窓をあけてスタートを
しています。
■今週のポイントとしては、以下のポイントで考えています。
・熊本大震災による人的被害とライフラインの復旧、そして支援物資
および財政出動がどの程度なのか…それ次第では株式市場やリスク
回避の円買いにも影響するので、神経質な展開を予想しています。
・米国の大手銀行の決算発表、ゴールドマンやモルガンの動向に
注目したいです。特に、先週のモルガンやバンカメが弱かっただけに、
更に追い討ちをかけるように弱い数字であれば、ドル売りの展開も
否めないとみています。
・今週21日のECB理事会とドラギ総裁のコメントに注目。
特に追加緩和期待が集まっていることもあり、先週末のG20での
会合後ともあってその対応に注目しています。
・G20では日米の為替に対する考え方の相違と温度差を感じ、
特に円高に進んでも介入はダメと釘を刺されたようなニュアンスで
ルー財務長官から指摘されています。
その意味合いでも基本的に投機筋は売りスタンスを変更しない構え
と考えられます。
■本日は、特別イベント的なものも無く、むしろG20やドーハ会合、
そして熊本大震災を金融市場は消極的に受け止める可能性が
あるとみています。
■また、CMEの通貨先物の日本円の買い越し残高が増加し、本来で
あれば、買戻しも期待できますが、まだまだ、このポジションが
増えている状況下では、ロンドン、NYタイムで今年の安値を更新
する可能性も否めないとみています。
■テクニカルでは、一目均衡表転換線を越えられないでいるところを
みるとやはり、ドルの上値は相当重いとみています。
上値ポイントは、108.87
下値ポイントとしては、107.84