「ディスプレイは液晶から有機ELへ」:有機EL普及の恩恵享受する企業=GLA小池麻千子

投稿:2016/04/15 16:56

「ディスプレイは液晶から有機ELへ」:有機EL普及の恩恵享受する企業

最近、有機ELがよく話題に挙げられています。
シャープも、ホンハイから総額3888億の出資を受け、有機EL事業に4年で2000億円を投じる計画です。

現在有機ELディスプレイの量産に成功しているのは、韓国LGディスプレイ社と韓国サムスンの2社だけです。

そしてこの内LGディスプレイ社はLGの大型有機ELディスプレイテレビと「Apple Watch」向けで、スマホ向けではサムスンの一社のみです。これはGalaxy向けに作っていると考えられます。

米アップル社が「2018年にiPhoneのディスプレイに有機ELを採用する」ことを検討しているとのことですが、現在アップルに液晶パネルを供給しているジャパンディスプレイ、韓国LGディスプレイ、シャープは、スマホ向け有機ELディスプレイの量産に成功していないという現状です。

生産台数年間2億台を超えるiPhoneに向けて、各メーカーは有機ELディスプレイの開発に必死です。

「液晶から有機ELへのシフト」に対応するため、今後数年間に有機ELディスプレイの研究・生産に踏み出すメーカーが増加します。その中で、有機ELディスプレイを製造するための設備投資も活発化します。

そこで注目したいのは、アルバック (6728)

同社の中核事業であるスパッタリングは、太陽電池、有機EL、リチウムイオン電池等今後成長する分野で活用・応用される次世代製品製造に欠かせないものです。
スパッタリング(薄膜)製造装置で、世界シェアトップ(70%程度)の同社にとって良好な事業環境が続くでしょう。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想