■目先は、抵抗ライン水準が重い・・・
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■昨夜、熊本県の震度7の地震で、一時的にリスク回避の円買いが
入り108円台に突入する場面がみられたものの、株式及び原油市場が
堅調な動きにつられ、再び109円台での取引となりました。
■昨夜の大地震の全容はまだ不明ですが、少なくとも気象庁が予測
発表を検討している長周期地震動の階級を4段階あるうち、
最大である4を出す予定のようなので、今後も被害が拡大する恐れもあり、
復興関連で株式市場の期待感は高まり、更に増税延期の可能性も
出始めることから株式市場は先取りして上昇機運が高まりそうです。
■ドル円は、109円台では戻りが鈍く、やはり昨日から開催されている
G20財務相・中央銀行総裁会議の内容や17日のロシアと
サウジアラビアの増産最終合意を見極めるまでは、積極的な商いは
手控えられそうです。
■本日は、米国のニューヨーク連銀製造業景気指数や
ミシガン大学消費者信頼感指数にも注目したいところです。
特に後者に関しては、先月の発表では大台ギリギリの90で
あったことも含め見極めたいところです。
■テクニカルに関しては、昨日の抵抗となっているのが
日足ベースで一目均衡表転換線となっているようなので、本日も
引き続き第一の上値抵抗になり易いとみています。
(15日現在、109.75円レベルとなっています)
第二の上値抵抗はやはり節目の110円とみています。
下値ポイントとしては、ボリンジャーバンド-1σ(109.05円)と
みています。
■また、ここ2日間大きく下げている金価格にも注目しています。
下げ幅としては30ドル強ですが、テクニカルでみると日足ベースで
三尊天井のような形になっています。
ネックラインである1200ドルを割り込めば、一旦年初から続いた
上昇トレンドも終焉になりそうです。
別の角度からみれば、金売りドル買いのセオリーになりそうなので、
ドル円も一旦105円は回避したとみています。