■ユーロを確認するとドル売りトレンドが鮮明に

著者:平野朋之
投稿:2016/03/31 11:35

■本日の値動きは限定的に終始する可能性



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■早期追加利上げ観測後退の影響を引き継ぐ展開の中、
米雇用統計の前哨戦とされるADP雇用統計では、事前予想値を
上回り安値からは戻す場面もありましたが、はやり上値は重く
112円台前半まで売り込まれる場面がありました。


■一昨日のイエレン議長発言は、雇用情勢よりも海外情勢を
重視している内容で、前回のFOMC後の内容を再確認する内容
だっただけに、安定かつ慎重を重視していることがわかります。

それがゆえに、明日に控える雇用統計は予想通りの上向きな
結果であったとしても、相場への影響は限定的であるとみています。

逆に下回った場合には、早期利上げ観測後退をサポートする内容
になり、更なる失望感からドルの投げ売りが入る可能性も
否めません。


■本日は、米国の新規失業保険申請件数やシカゴ購買部協会景気
指数があるものの、明日にイベントがあるがゆえに影響は
限定的であるとみています。

基本的にはドルの上値が重く、112円の攻防戦になるとみています。



■テクニカルとしては、日足ベースで上値ポイントとして
ボリンジャーバンドセンター(112.80円)とみています。
下値ポイントとしては、昨日安値(112.00円)とみています。


■また、ユーロドルからみると日足ベースで113円の大台を
NYクローズ時点でで上回ったことで、持ち合い離れになると
みています。

つまり、ユーロドルからみると、ドルはダウントレンド再開したと
想定しています。

また、週間足ベースでは、重要とされる移動平均線(75期間)
を完全に上回ったことで、意識は上目線になっているので、
こちらも併せてみておく必要がありそうです。

※チャートは、ユーロドルの週間足になります。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想