■目先の上昇も、本来の中期売りトレンドに戻る可能性も

著者:平野朋之
投稿:2016/03/29 11:42

■ドルインデックスは「戻り売り」継続・・・


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■注目されていた米インフレ関連指数の発表で、個人支出が
予想値を若干上回りました。しかし、1月の数値を下方修正
となったこと、また同指標のコアに関しては微増にとどまり
前月比では、市場予想を下回りました・・・。

この結果を踏まえると、個人消費が伸び悩んでいることで、
早期利上げ観測に関しては後退したとみています。

先週のFRB高官発言をサポートする内容にはならなかった
ことが、NYタイムではドル売りを連想させています。



■本日は、東京時間では、日経平均株価の動きを横目に
しながらの展開で、113円はキープする見通しとみています。

しかし、注目は今夜のFRBイエレン議長の講演です。
先週、他のメンバーからのタカ派的発言と比較して、
どのようなコメントを残すのか…に注目したいです。



■チャートをみれば、日足陽線7本で、昨年10月15日から
23日につけた以来のことで、小休止することがあっても
おかしくない状況です。

また、ドルインデックスを確認しても、戻り売り優勢と
なっているため、114円台に入ったとしても、その後は
上値の重い展開になりそうです。


■110円から115円レンジ内での動き、また悪いケースを
想定すると、このレンジから外れ再びダウントレンドと
みています。



■テクニカルとしては・・・、

日足ベースで上値ポイントボリンジャーバンド+1σ
(113.70円)、節目の114円とみています。

下値ポイントとして、ボリンジャーバンドセンター
(112.98円)、一目均衡表基準線(112.60円)と
みています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想