■過去2日間を被せる「大陽線」で、大きな変動の可能性

著者:平野朋之
投稿:2016/03/02 11:27

■雇用や賃金上昇が見られない限り、利上げを行っても失速に

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■注目されていた米ISM製造業景況指数が事前の
予想値を上回ったこと、そして原油価格の上昇が
ドルの上値を軽くさせています。


■しかし、米経済指標は楽観的にみることはできそう
ですが、雇用や賃金上昇が見られない限り、仮に
利上げを行った場合、頼みの個人消費も失速する恐れも
あるだけに、楽観はできないとみています。

そのことでも、3月利上げはないと想定しています。

また、今回のISM製造業景況指数も予想値は上回った
ものの、景気拡大と悪化の分かれ目としている50を
5ヶ月連続で下回ったのも少々気がかりです・・。



■本日、ポイントになりそうなのが、米雇用統計の前哨戦
ともいえるADP雇用統計の発表に焦点を当てたいと
思っています。

先週末のロウソク足を週明け月曜に被せる様にしての大陰線、
昨日は更に過去2日間を被せる様にしての大陽線で
週末の変動の大きさを予兆しているかのごとくの動きに
なっています。




■テクニカル的には、日足上で114円ミドルを上回れるか
どうかが焦点なのですが、現在の114円の値位置が逆に
トレードをしづらくさせているのと、週末の雇用統計を
意識して、トレードを手控える動きも時間がたつにつれ、
動きを鈍くさせるとみているので、週末までに再び
113円前半まで売られることもありそうです。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想