日経平均の半分未満しか戻せず
■注目銘柄
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*3月3日追記
2日の日経平均株価は一時700円高と大幅に続伸し、およそ1ヶ月ぶりの水準を回復しました。トヨタ株も3.5%高としっかりした推移となりました。
日経平均は今年に入って3日以上の続伸ができず、“株安恐怖症”がまだ拭いされていません。本日小幅でも値上がりすれば今年初の3日続伸となるため、投資家心理の改善につながりそうです。
円相場は2日のニューヨーク時間に対ドルで114円台半ばと円高一服の動きも見られています。このまま115円の節目まで円が弱含めば、輸出関連株の息を吹き返す展開が期待できるのではないでしょうか。
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┗トヨタ自動車(7203)
日経平均株価は2週連続で上昇し、2月12日に付けた昨年来安値から1200円程の戻りがみられています。(2月26日現在)
一方、時価総額首位トヨタの株価は冴えず、安値からの戻しはちょうど200円。率にして3.5%と日経平均(8.2%)を大きく下回っています。
為替が対ドルで113円台と、同社の想定レート(1米ドル120円)と比べて円高に振れていることで、業績面への警戒感が上値を抑えていると考えられます。
対ドルで1ドル円高に振れると、トヨタの営業利益は400億円程度押し下げられるとみられています。
ただ、第3四半期累計期間(2015年4月~12月)の円相場は対ドルで122円と“貯金”がある状態です。第4四半期(1月~3月)に為替レートが115円で推移しても、120円想定は維持できます。
決算発表後に、大手証券による目標株価の引き下げが相次いだことも株価の重しになっているとみられますが、時価を下回る目標株価を付与しているところは1社もなく、7社平均では7800円ほどです。
国内トップ企業の株価収益率が8.1倍と驚くほど低く、全体相場に対して出遅れている同社株のリバウンドを狙ってみるのが有効かと考えます。
小野山 功
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*3月3日追記
2日の日経平均株価は一時700円高と大幅に続伸し、およそ1ヶ月ぶりの水準を回復しました。トヨタ株も3.5%高としっかりした推移となりました。
日経平均は今年に入って3日以上の続伸ができず、“株安恐怖症”がまだ拭いされていません。本日小幅でも値上がりすれば今年初の3日続伸となるため、投資家心理の改善につながりそうです。
円相場は2日のニューヨーク時間に対ドルで114円台半ばと円高一服の動きも見られています。このまま115円の節目まで円が弱含めば、輸出関連株の息を吹き返す展開が期待できるのではないでしょうか。
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┗トヨタ自動車(7203)
日経平均株価は2週連続で上昇し、2月12日に付けた昨年来安値から1200円程の戻りがみられています。(2月26日現在)
一方、時価総額首位トヨタの株価は冴えず、安値からの戻しはちょうど200円。率にして3.5%と日経平均(8.2%)を大きく下回っています。
為替が対ドルで113円台と、同社の想定レート(1米ドル120円)と比べて円高に振れていることで、業績面への警戒感が上値を抑えていると考えられます。
対ドルで1ドル円高に振れると、トヨタの営業利益は400億円程度押し下げられるとみられています。
ただ、第3四半期累計期間(2015年4月~12月)の円相場は対ドルで122円と“貯金”がある状態です。第4四半期(1月~3月)に為替レートが115円で推移しても、120円想定は維持できます。
決算発表後に、大手証券による目標株価の引き下げが相次いだことも株価の重しになっているとみられますが、時価を下回る目標株価を付与しているところは1社もなく、7社平均では7800円ほどです。
国内トップ企業の株価収益率が8.1倍と驚くほど低く、全体相場に対して出遅れている同社株のリバウンドを狙ってみるのが有効かと考えます。
小野山 功