■原油増産で再び「円買い」相場の可能性

著者:平野朋之
投稿:2016/01/20 11:25

■リスク選好が抑制で戻り売り


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■昨日、注目されていた中国GDPですが、事前の予想値と
ほぼ一致し25年ぶりの低成長となりました。
同国の追加緩和策への期待で東京・ロンドン市場では
株高を背景に円売りが優勢で推移。

しかし、NY原油先物が下落し始めると株式市場が
連れ安になり、円の買い戻しも起こりいつものパターン
になりました・・・。

■原油価格もイランの経済制裁解除の影響で原油増産、
在庫も2016年末まで続く見通しが出ているようで、
「底なし沼状態」で取引がされているようです。


■世界経済を見ると底入れが見えない原油価格に
引き続き連動すると予想しています。

各国で追加緩和を期待するところではありますが、
今の市場のセンチメントを考えれば、追加緩和をした
ところで「焼け石に水」状態であるため、時間で解決する
ほか無いといった相場展開となっています。



■本日も戻り売り優勢とみています。

NYダウの戻りの重さや原油価格が一時3%超下落した
ことが背景に、リスク選好が抑制されるとみています。




■テクニカルとしては・・・、

日足ベースで上値ポイントは、一目均衡表転換線(117.67円)、
最近の上値抵抗(118.20円レベル)。

下値ポイントは、ボリンジャーバンド-1σ(117.40円)、
ボリンジャーバンド-2σ(116.00円)と想定しています。


市場は原油価格が不安定状態なので原油安がおきれば
株安・円買いになりやすいので、リアルタイムでの原油価格にも
注意を払ってトレードを心がけたいところです。

勿論、トレード戦略の中に資源国通貨売りも視野に入れる事で、
効率のいいトレード戦略が組めるかと思います。




平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想