■波乱の展開が続く・・、VIX指数も一日で20%超上昇

著者:平野朋之
投稿:2016/01/08 11:18

■週間足ベースの一目均衡表の先行線を示す下限スパンも視野に入る可能性も


--------------------------------------------

■昨日は、中国株安を発端とした世界的な株安連鎖や
原油安でリスク回避の円買いが優勢な一日でした。

まず、中国の株式市場がたったの30分で
サーキットブレーカーを発動させるほどの急落に
見舞われ、結局のところ7%超安で終了。

更に人民元相場も続落している影響でドルの
上値を重くしています・・。




■本日は、米国の雇用統計に注目したいところですが、
市場のセンチメント悪化が予想以上に大きいようで、
通常の雇用統計であれば、発表まで動きづらい展開と
いいたいところですが、中国株式市場の動向や
人民元相場の動向次第で荒っぽい相場展開を予想して
います。

世界的なリスク要因が金融政策要因を抑え込み、
リスク回避姿勢を更に助長しているのは、円買いだけ
でなく、金価格上昇もいい例です。

更に、VIX指数(恐怖指数)も一日で20%超上昇している
ことが何よりの証拠です。

今後の波乱含みの展開を予想しているのでしっかりと
トレンドを見ていく必要がありそうです。




■テクニカルでは、日足ベースで直近安値(118.05円)を
下回ったことで、昨年夏の中国ショックでつけた安値
(116.16円)がターゲットにされやすくなりました。

上値のポイントは、ボリンジャーバンド-2σ(117.74円)、
118円の節目と見ています。下値ポイントは、昨日安値
(117.32円)、2015年8月24日安値(116.15円)と
みています。

本日のチャートは、週間足になります。



■更に、昨日お伝えした週間足ベースで重要な節目とされる
移動平均75週線(118.23円)を実線ベースで突き抜けており、
このまま陰線確定となれば、来週以降は完全に
トレンド転換と見たほうがいいと見みています。

週間足ベースの一目均衡表の先行線を示す下限スパン
(113.60円前後)も視野に入る可能性もありそうです。

(↑あくまでも中期的な観測です)

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想