優利加さんのブログ
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11月に入ってからの日本株の強さが際立つ
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -173.77 @29,872.47, NASDAQ +57.62 @12,094.40)。ドル円為替レートは104円台前半の前日比やや円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,299に対して、下落銘柄数は791となった。騰落レシオは106.49%。
TOPIX +11 @1,778
日経平均 +240円 @26,537円
米国株式相場はダウ工業株30種平均が下がった一方、ナスダックが上げて高安まちまちとなったが、本日の日経平均は3日続伸となった。買いの主力は半導体株やハイテク株だった。通奏低音は引く続き新型コロナウィルスのワクチンが開発するという期待と、各国中央銀行による金融緩和政策の継続と追加財政出動である。
新型コロナウィルスのワクチン開発期待+金融緩和政策+財政出動>新型コロナウィルスの感染再拡大による景気減速
11月に入ってからは日本株の強さが際立ち、昨年末を起点とすると欧米や中国の株価指数の上昇率を上回っている。外国人投資家が日本株に対する投資配分を増やしているようだ。相場の底流に変化が起こってることが原因かもしれない。日本は長らく3D(deflation, debt, demography=少子高齢化)で象徴され、投資先としては見劣りしてきた。しかし、新型コロナウィルス感染が世界的に拡大した結果、どこの国も巨額の財政出動を行い、且つ、資金需要の低迷から低金利となっている。もはや日本だけの問題ではなくなってきた。その結果として、日本株は割安に放置されていたことに気付いたかのだろう。米国株⇒欧州株⇒新興国株⇒中国株と一通り買われて、ようやく日本株に視線が移ってきた可能性が高い。それでも、どんどん高値を買い上がるのは躊躇うのではないだろうか。なぜなら、日本株は世界経済の敏感株であり、新型コロナウィルスの感染再拡大により世界景気が失速すると大きなダメージを受けやすいからである。
今後のリスクはどんなものがあるか?
(1)過剰になった金融緩和の修正、拡大した財政出動の縮小
(2)米国長期金利の上昇
(3)新型コロナウィルスの感染拡大+非常事態宣言の再発令
(4)ワクチンに対する過剰期待の剥落
日経平均の日足チャートを見ると、陽線で終えて終値では前日比で上昇して3日連続で上げたが、昨日のザラバ高値@26,261円は更新できなかった。とは言え、10日移動平均線は明確に上向きで株価はその上で推移している。新値で後数本は上昇余地がある。
33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、情報・通信(2位)、精密機器(3位)、電気機器(4位)、鉱業(5位)となった。
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