TOPIX +8 @1,711
日経平均 +165円 @23,300円
米中貿易協議に対する悲観がやや後退し、米国株式相場は反発した。本日発表予定の国内経済対策への期待もあり、日経平均の上げ幅は一時220円を超えた。ただ、利益確定売りが多く上値は抑えられた。
後場が閉まってから分かったことだが、政府は国や地方からの財政支出が13.2兆円となる経済対策を閣議決定した。民間の支出も加えると事業規模は26兆円となる。成長分野への投資、自然災害対策を含むインフラ整備、景気の下振れリスクへの備えが3本柱である。政府が経済対策を講じるのは2016年8月以来3年強ぶりである。前回の財政支出は13.5兆円、事業規模は28.1兆円だったので、今回のものはそれとほぼ同じ規模の経済対策である。
日経平均の日足チャートを見ると、25日移動平均線の上に再浮上したが、まだ10日移動平均線の下にある。ローソク足は十字線となり、寄り付き後は強弱が交錯してどちらにも大きく動けなかったことを示している。明日は、政府の経済対策を好感して上値を試しに行くと見られるが、経済対策による効果のいくらかは本日すでに織り込んだため、後どれくらい上がるだろうか?
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、ガラス・土石(3位)、金属製品(4位)、鉱業(5位)となった。