TOPIX -3 @1,703
日経平均 -245円 @23,135円
米国が対中国追加関税第4弾を発動するとの懸念が高まった。発動されれば、対象品目がスマートフォンやパソコンなどにも広がる。また、米下院が、中国新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族を弾圧する中国当局に制裁を科すようトランプ米政権に求めるウイグル人権法案を賛成多数で可決した。当然、中国は反発し、米中貿易協議に悪影響を及ぼすとの見込みから、円相場が円高・ドル安が進行した。中国経済の減速を一段と強めるとの懸念だけでなく、円高進行も嫌気して売りが広がった。日経平均は前場で300円を超す下げを見せた。しかし、売り急ぐ動きは限定的で、後場は底堅い動きとなった。
日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた短陰線で25日移動平均線を明確に割り込んだ。後1,2日で10日移動平均線が25日移動平均線を上から下抜けるデッドクロスとなりそうである。「ダブルトップ」形成がますます濃厚となってきた。
33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、証券(1位)、非鉄金属(2位)、鉱業(3位)、医薬品(4位)、海運(5位)となった。