TOPIX +17 @1,554
日経平均 +187円 @21,250円
米ウォルマートが好決算となり米国株が大幅続伸した上に、自社株買いとマイクロソフトとの提携を発表したソニーが大幅高となったことが今日の日本株全体の流れを決めた。円高も一服し、日経平均は一時300円を超す上げとなった。
世界的に株式から債券へ資金がシフトしている。先進国の株式ファンドから約1500億ドル(約16兆円)の資金が流出し、先進国ファンドへ約1300億ドルが流入している。その背景にはどのようなロジックがあるのだろうか?米中対立が激化し、長引けば世界景気の悪化が見込まれ、世界中の中央銀行は一段の金融緩和に追い込まれる。すると、債券の値段は上がる。だから、債券の値段がまだ安い今のうちに買っておこう。株を買うとすれば、世界景気が不透明でも業績を伸ばせる個別銘柄だけにしておこう。ざっと、こんなシナリオだろうか?
日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引き、始値と終値がほぼ同じ同事線となり、寄り付き後は売りと買いの勢力が拮抗したことを示す。21,000円の下値支持線で下げ止まり、反発を試す初動のである。まずは、下向きの10日移動平均線を上抜けする必要がある。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、その他製品(2位)、情報・通信(3位)、鉱業(4位)、サービス(5位)となった。