ユリウスさんのブログ

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英文の多読に挑戦 -読書の楽しみを増やしたい!

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 恥ずかしい話、翔年は英文がスラスラ読めません。要するに中学校、高校時代に習った後ろからひっくり返して訳す英文和訳方式で何とか意味を理解できる程度です。就職してからも、英語を使う機会がないまま定年を迎えたので、英語脳はもう化石状態。

 定年後、インターネットで外国の情報を英語で収集したり、本好きの為にアメリカの大型書店で半日を過ごしたりして英語の本を眺めているうちに、もうちょっとスラスラと英文が読めないかと考えるようになってきました。(会話は標準語がしゃべれず、関西弁だけなので英会話はあきらめざるを得ません)
 

 たまたま今年の夏、酒井邦秀著「快読100万語! ペーパーバックへの道」を読んで、楽しみながら、多読して100万語読めばペーパーバックが読めるようになるという説になるほどと思い至った。
1 辞書を引かない
2 文法を考えない
3 和訳をしない
4 分からない、面白くない感じたら、他の本に移る

こんな新しい方法に挑戦するには、ちょっと年を取りすぎているが、「本好きやから、ひょっとしたらできるかもしれん」というウヌボレもあって多読を始めることにした。100万語は子供向けの薄い本も含めて、80冊~100冊ぐらい読めば達成されるようだ。


 入門は子ども向けの絵本や童話を読む事だというので、4、5冊読んでみたが絵本や童話では興味が持てず継続は無理と直感した。興味を持って楽しく読めないことには、苦行です。翔年は刻苦勉励型の勉強は好まない。それで内容を自分向けにシフトすることにしました。
 
1 やさしい推理小説
2 古典をやさしく書き直したもの(今までこれは嫌っていたけど、背に腹は帰られません)
3 Porno(古典といわれるものを探して)
4 動物や植物のでてくる物語
5 少年少女向きのロマンス小説
6 やさしい伝記

 最近はこういうものを求めて、本屋の洋書棚をあちこちと探しています。横の棚のペーパーバックが読めるようになるのを夢見ながら。


 このような多読、速読の勉強方が最近よく目につくようになったのですが、実はこの方法は夏目漱石が明治時代に既に指摘していた文章を見つけましたので、引用してご参考に供します。
『英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる、又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい、ちと極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んでいくがよかろう。彼の難句集なども読んで器械的に暗唱するのは拙い、殊に彼のようなものの中から試験問題等出すというのはいよいよつまらない話である、何故ならば難句集などでは一般の学力を鑑定することは出来ない、学生の綱渡りが出来るか否やを視るぐらいなもので、学生も要するにきわどい綱渡りはできても地面の上が歩けなくては仕方のない話ではないか、難句集というものは一方に偏していわば軽業の稽古である。試験官などが時間の節約上且つは気の利いたものを出したいというのであんな者を出すのは、ややもすると弊害を起こすのであるから斯様なもののみ出すのは宜しくない。夏目漱石『現代読書法』 (明治39年9月)』

 この英語の多読にあたる勉強方法は、囲碁の技術習得にも応用されており、翔年のまわりでも実践者はかなりいらっしゃる。
 囲碁では、名局とかプロの打ち碁集から棋譜を取り出して、盤面に初手から順次再現する。着手の意味が分かろうが分からなかろうが、そんなことにこだわる事なく、ひたすら盤上にならべると良いというのだ。これで技量が向上することは確かです。
 昔から「読書百篇意自ずから通ず」と言われていることですね。これは人間の能力開発の一面を表していて面白い。けれど、ひたすら並べ続けることが技量の向上にいいと分かっていても、翔年は苦行はしたくないのでこれはやっていません。

 だだ、英語多読は内容が面白いものであれば、本の虫の翔年には実行可能のように思えてなりません。2,3年やってみます。
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