TAROSSAさんのブログ

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携帯基地局で中国の2社排除でも国内メーカーに追い風吹かず?

政府が7日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を政府調達から事実上、排除する方針を決めたことで、華為の基地局を設置しているとされるソフトバンクなど携帯電話大手各社は事業の見直しを迫られる可能性があるようです。
一方、同日に東京都内で取材に応じた楽天の三木谷浩史会長兼社長は「中国メーカーの基地局は使わない」と強調し、安定性を重視してネットワーク構築を進める考えを示したそうです。

関係者によると、華為やZTEは、基地局メーカーとして価格の安さと高い技術力を背景に世界中でシェアを伸ばしており、国内でも現行の第4世代(4G)移動通信方式については、ソフトバンクやKDDI(au)などが基地局に華為製品を使用しているそうです。
NTTドコモはNECや富士通など国内メーカーを採用しているとのことです。

平成32年に携帯大手各社が本格的にサービスを開始する次世代の5Gについては、ソフトバンクは華為と共同でIoT(モノのインターネット)サービスの実験を公開するなど商用化に向けた調整を進めており、基地局整備も協力して進める方針のようです。
一方、ドコモも華為と実験を実施しましたが、商用化に当たっては、国内各社の基地局を採用するようです。

関係者は、華為の基地局やネットワーク設備について「安く仕入れられるが、携帯事業者による独自の設定変更がしづらい」と指摘しているそうです。
ただ、5Gになると電波の特性上、小型の基地局を多数配置することが必要となることなどから、「低価格の華為がよりプレゼンスを高めるのでは」と予測する一方、別の関係者は「携帯各社も政府の意向は軽視できないので、基地局調達などで中国製品は仕入れにくくなる可能性もある」と話したそうです。

7日に都内で、基地局建設の安全祈願式を開いた楽天の三木谷氏も「今のところはわれわれ(の整備する基地局)には、中国メーカーは入っていない」と説明したそうです。
一方、ソフトバンクが6日に、スウェーデン通信機器大手のエリクソンのソフトウエア異常で大規模な通信障害を起こしたことも踏まえ、「(楽天のネットワークは)旧来型と違い、安定したネットワークを自動で提供できるが、一層、身を引き締めて安定性を追求したい」と述べたそうです。
楽天は、フィンランドのノキアと全面的に協力して、基地局整備などを進める方針を示しているそうです。

携帯電話基地局を手がける日本メーカーはNECと富士通の2社で、いずれも海外展開は現在しておらず、国内シェアをエリクソン、ノキア、華為などと分け合っているそうです。
仮に携帯会社の設備投資から中国勢が排除されても、欧州勢がいて両社への追い風になるとは限らないのが実情のようです。

これで国内の2社がシェアを伸ばせれば、株価も好反応するんでしょうが、期待はあまり持てなさそうですね。

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