木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】投資加速、金融40%に

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●過程

結果も大事ですが、敗因は結果に至る過程にあるわけです。
そして、その過程に至る前には、なんらかの「仮説」がある。
仮説を打ち立てて、実行に移していく過程を把握していないと、
堂々巡りの繰り返し、ということにもなりかねません。
投資にも仮説が重要。
私は取材するときにも、やみくもに行うのではなく、
必ず仮説を持って伺うというのはそのためです。
スポーツは投資に通じるものがあると思います。


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.投資加速、金融40%に

2.市場環境が悪いときの姿勢

3.はげやすい名声と人気

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080827-toushinou.pdf

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1.投資加速、金融40%に

(出所)2008年8月27日付日経産業新聞4面

 ●シンガポール、テマセクが業績を発表
 ●純利益2倍、運用資産は13%増
 ●金融への投資が加速、ポートフォリオの4割にまで

シンガポールの政府系投資会社(SWF)テマセク・ホールディングスが
26日発表した2008年3月期決算は、
運用総資産残高が前期比13%増え過去最高に膨らんだ。
純利益も前の期比2倍の182億シンガポールドル。
運用資産残高は1850億シンガポールドル(約14兆4300億円)にものぼる。

投資分野別ではメリルリンチのほか、
英バークレイズ銀行、スタンダード・チャータードなど金融が増加し、
全体の40%となった。
金融分野への投資の増加を、テマセクの担当者は
「我々は金融産業(の将来性)を信じている。
途上国では金融産業が経済成長を反映しており、
先進国は相対的に安値だ。
長期的視野で投資し、投資先の拡大を目指す」と説明。
世界的にも金融分野への投資割合が30―40%を占めるのは
珍しくないとの見解を示している。

これこそ、金持ちがますます金持ちになる発想だろう。
お金があれば目先の短期的な値動きに惑わされる必要はない。
むしろ、古今東西眺めて見ても金融不安は時が癒す。
癒されたとき、最も大きな反発が予想されるのが金融機関であれば、
数十%にもなる株価下落も決して恐れることではない。

また、時間も味方につけることができる。
ダナバラン会長は同日公表した年次報告書で今後の見通しについて、
「今後24カ月間は信用危機が世界経済の重しとなる」と警戒を示した。
「石油や食料価格の急騰もあり、
スタグフレーションの高まりを懸念している。
今後3―5年の社会政治経済に与える影響は大きい」と指摘。
「投資の好機は少ないかもしれない」としている。
数少ない好機が金融への投資であるなら、
私たちも金融への投資を考えるべきだ。


2.市場環境が悪いときの姿勢

(出所)2008年8月27日付日本経済新聞朝刊9面

 ●中国では、証券会社で賭けポーカーに興じている投資家がいるよう
 ●初心者は、最終的に市場を無視したくなるもの
 ●海千山千の投資家は、環境が悪いときこそ理論武装に励む

とにかく現地を見ることが最も重要だという逸話が
日経新聞のコラムに掲載されている。
北京五輪後の中国株式市場がどういう状態か、というものだ。

●五輪が折り返し地点を過ぎた8月下旬。
北京市の繁華街にある証券会社店内で歓声が上がった。
株価が上昇したのではない。
中高年女性がベンチに陣取り、あちこちで賭けポーカーに興じているのだ。
投資家が株式市場への関心を失ったことを示す風景だった。
中国の代表的な株価指数、上海総合指数は五輪期間中に11.8%下落した。
五輪をきっかけに株価が反転するとの期待は、あっさりと裏切られた。

初心者に近い経験が浅い投資家は、だいたい4段階のステップを踏む。
1)市場全体が上がるときに参加しているので最初のうちは利益がでる
2)だから、次に大きく資金を出すがピーク
3)予測が外れるも、一度成功しているから、
  資金があれば下落局面を待って追加投資に踏み切る、もしくは反転を期待する
4)結局、損失が拡大、怒りを露にするか、市場を無視しようとする

というものだ。

これは日本でも全く同じだ。
いろいろなところで開催されるセミナーに講師として参加すると、
一度や二度はもちろん、とんでもない苦境であったろう時代を
生き抜いてきた年配の投資家比率が非常に増えている。
なぜか。市場環境が悪いときにジタバタしても仕方が無い。
それ以上に大事なことは、市場環境が悪いときに、
少しでも理論武装することだ、と理解しているからだろう。
私も先達の姿勢にならい、とにかく取材に明け暮れることにしている。
そうすると、光明が見えてきたとき、収益を回復することが可能となる。


3.はげやすい名声と人気

(出所)2008年8月27日付日経産業新聞26面

 ●五輪野球監督、星野監督、敗戦の弁
 ●危機感が足りないことが最大の要因。
 ●日本の金融も同じ

五輪後には、結果を出した選手が賞賛される一方で、
結果を出せなかった種目に関しては戦犯探しが始まる。
中でも、人気を一身に集めた野球は厳しい。
星野監督には、手厳しい責めの姿勢でマスコミは向かっているようだ。

ただ、「ほかの世界でやっている感じだった」や、主審の判定に
「バッターがストライクゾーンに不信感、怖さを感じていた」などは、
プロとしては発言してはいけないだろう。
私で言えば、市場環境が悪いから仕方が無い、といったら、おしまいだ。
市場環境が悪いのであれば、悪いことを予測しようとしなければならないし、
あまりにも間違いが続けば去らなければならない。
運用業界はその点自浄作用が働き、負けが込んでくると姿を消すことが多い。

プロはたしかに数字で評価される。
私もファンドマネジャーになりたてのころ、
「ファンドマネジャーは数字が人格だ」と言われたこともある。
しかし、一方で過程も大事だ。
いつもいつも全戦全勝であることはない。
数字があがる人というのは、過程も大事にしているものだ。

だからこそ、結果をごまかしてはいけない。
負けは負け。負けた敗因をしっかりと見つめることしか解決策はない。
五輪の野球は。簡単に言えば、韓国やキューバに比べ、危機感が足りない。
それだけだと思う。
国家をあげて金メダルを取りにいった韓国や、メダルをとれば
メジャーへの道が大きく開けるキューバなどに勝てるわけがない。
日本の金融も同じだ。海外を意識した動きをしていないと、
気がついたら五輪での日本野球と同じになってしまう。
人のことをいっている暇は無い。
私も大いなる危機感を持って、業務に励まなければならないと考えている。


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